グリセリンとは?効果・効能や安全性について解説

グリセリンとは?効果・効能や安全性について解説

大人用の化粧品にも含まれることが多い成分の1つに「グリセリン」があります。赤ちゃん向けの商品にもグリセリンは配合されていますが、この成分からはどんな効果・効能を期待できるのでしょうか。

今回は、グリセリンから期待できる効果に加え、使われることが多い化粧品、そして赤ちゃんが使用する際の安全性についても紹介します。

グリセリンとは

グリセリンは、保湿剤として使用されることが多い成分です。原料となるのは天然油脂で、せっけんを作るときと同じような化学反応を利用する「鹸化」という作業を通じて産生します。また、プロピレンを合成する際に生まれる多価アルコールのこともグリセリンと呼ばれます。
グリセリンには「天然グリセリン」と「合成グリセリン」の2種類がありますが、どちらも成分に違いはありません。現在は合成グリセリンが主流になっていますが、不純物が多く含まれているわけではなく、医薬品としても合成グリセリンが頻繁に用います。天然と比べて品質が落ちることはありません。

含有量95%以上の濃グリセリンと、84~87%のグリセリンに分かれることも特徴的ですが、この2つにも差はありません。最初に産生されるものが濃グリセリンであり、それを扱いやすいように希釈させたものがグリセリンとして取り扱われています。

グリセリンはどんな化粧品に含まれている?

効果についてはこの後の項目で詳しくお伝えしますが、グリセリンには高い保湿力が認められるため、保湿成分として多くの化粧品に含まれています。代表的な化粧品として挙げられるのが「化粧水」です。赤ちゃんから大人まで使える商品として、グリセリンを主成分に使っている化粧水が多数販売されています。

そのほかにも、ハンドクリームを含むクリームやクレンジングといったスキンケア関連の化粧品、シャワージェルのようなボディケアに用いる化粧品にもグリセリンが配合されたものが目立ちます。お手持ちの化粧品を確認してみると、成分の1つにグリセリンが含まれているものが見つかるかもしれません。

グリセリンの効果・効能

ここでは、グリセリンの効果・効能について解説します。

保湿効果

グリセリンの効果・効能としてとくに期待できるのは保湿効果です。保湿剤として使われる成分はグリセリンのほかにもいくつかありますが、グリセリンはその中でもとくに濃度が強く、油っぽさを感じやすい成分です。このような特性を持つため、皮脂欠乏症を解消させるためにも使用されることもあります。

赤ちゃんの肌はとてもデリケートで、保湿が不十分な場合はアトピー性皮膚炎などを引き起こす可能性があります。幼児期は汗をかきやすいこともあり、保湿が不十分になってしまいがちです。肌のトラブルを予防する上で、グリセリンは重大な働きを見せる成分といえます。

乾燥が原因で炎症などの症状が見られる場合も、それが軽い状態であれば、グリセリンにより回復させられる可能性もあります。グリセリンの潤いは角質層にまで浸透するため、乾燥や炎症といった肌の症状を回復に向かわせられる可能性があり、肌の修復効果にも期待できます。

乾燥が原因のトラブルといえば、ニキビも無視できません。乾燥による毛穴のつまりが原因で発声することが多いニキビ対策としても、グリセリンは有効です。このように、グリセリンによる保湿効果は、大人だけでなく赤ちゃんの肌を守る上でも重要といえるのです。

排便・尿を促す効果

グリセリンは塗布するためだけではなく、浣腸薬の原料としても採用されています。吸湿性を持つグリセリンには、余計な水分を奪って排便を促すという効果も秘められているため、便秘薬の1種としてもグリセリンという名前を頻繁に見かけます。

また、水の再吸収を抑えて尿を促す効果も認められており、利尿剤としてグリセリンが使われることもあります。グリセリンが持つ特性を生かし、さまざまな目的で応用されていることもグリセリンの特徴の1つです。

グリセリンの安全性

グリセリンは、外原規2006規格の基準に達した成分が収載される「医薬部外品原料規格2006」、有効性と安全性が確認されている「日本薬局方」の両方に収載されています。50年以上にわたって使用されてきた実績もあり、安全性にはなんら問題もありません。
皮膚刺激や眼刺激についても、これまでに多くのメーカーがモルモットによる実験やヒト試験を繰り返しています。その結果としてもとくに大きな問題は見られず、アレルギーに関する症例も報告されていません。赤ちゃんに対しても安全に使用できる成分として評価できます。

グリセリンを使用する際の注意点

保湿成分としての効果に期待できるグリセリンですが、使い方を間違えると、反対に肌を乾燥させてしまうことがあります。これは、グリセリンが持つ吸湿性の高さが原因です。水蒸気を吸収するだけなら問題ないのですが、肌の水分まで吸収してしまい、感想を招くリスクがあります。
この問題を引き起こさないようにするためには、まずは化粧品に含まれているグリセリンの配合量に注目しましょう。グリセリン配合量が20%以上の場合は一定の注意が必要です。ただし、相乗効果に期待できるヒアルロン酸が配合されている商品の場合は、この限りではありません。

外気に触れないように保管することも注意点です。蓋を閉めずに放置したりしていると、グリセリンが大気中の水分を吸収してしまい、グリセリンの濃度を低下させてしまいます。使用した際の効果を薄れさせる原因になるため、指定されたとおりの方法で正しく保管することも重要です。

まとめ

グリセリンには強い保湿効果があり、スキンケアやボディケア用の化粧品の成分として頻繁に用いられています。保湿剤として粘度が高いこともグリセリンの特徴であり、皮脂欠乏症で悩んでいる方や、炎症などのトラブルに見舞われている方にはとくに効果があります。

グリセリンは「医薬部外品原料規格2006」にも収載されている成分であり、動物実験やヒト試験による結果でもとくに大きな問題は見られませんでした。赤ちゃんのデリケートな肌にも安心して使用できる成分として、これまで50年以上にわたって愛用されてきた実績もあり、安心して使用できます。

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