お宮参りとは?事前準備から当日やることまで分かりやすく解説
赤ちゃんは産まれてから新生児期を経た生後1ヶ月頃にお宮参りをおこないます。神様に赤ちゃん誕生の報告やこれからの健やかな成長を願うなどさまざまな意味を持つお宮参りですが、詳しいお詣りの仕方をご存じでしょうか。
喜ばしい行事なので、失敗やトラブルは避けたいものです。また、赤ちゃんが男の子なのか女の子なのかで若干の違いがあるので注意も必要です。
今回は、お宮参りについて分かりやすく解説します。これからお宮参りを予定しているという人はぜひ参考にしてみてください。
お宮参りとは
赤ちゃんが生後1ヶ月になる頃に神社をお詣りし、神様へ赤ちゃんが産まれたことの報告をし、今後の健やかな成長を願う行事です。
妊娠5ヶ月の戌の日に安産祈願をした神社が近くにあれば、同じ神社に行くことで「安産祈願のお礼参り」という意味も込められます。
一般的には赤ちゃんとその両親、父方の祖父母が参加します。もちろん母方の祖父母も参加しても大丈夫ですし、赤ちゃんとその両親のみでもOKです。
赤ちゃんを抱っこするのは父方の祖母とするのが伝統でしたが、近年ではそれぞれの体調や事情によって誰が抱っこしても問題ないとされています。
お宮参りをする時期は男の子と女の子で数日の違いがあります。誕生日を1日目として、男の子は31日目、女の子は33日目とされていますが、絶対にこの日でなければならないことはありません。
生後1ヶ月頃の体調や日和のよい日を選んで参拝する人が多く、地域によっては生後100日におこなうところもあります。
お宮参りは事前準備が大切!
お宮参りをおこなうと言っても突然「今日行こう!」というわけにはいきません。事前にきちんと準備して、お宮参りが滞りなくおこなえるように気を配ることが大切なのです。
まずはどの神社にお詣りするかを決めます。安産祈願をおこなった神社でもよいですし、その他の有名な神社でも構いません。
神社にはお宮参りのほかにも七五三や厄払いなどの理由で参拝される人がたくさんいます。ご祈祷してもらうには、事前に予約が必要な場合もあるので、神社に確認しておきましょう。
お宮参りをする前に写真館などで記念撮影をする人が多数います。そういった記念撮影を予定している場合は写真館の方にも予約をしておきましょう。
赤ちゃんや自分の着物などの衣装は、買うと高額なためレンタルする人も多いことでしょう。レンタル衣装を利用する場合も事前に衣装を決め、予約をしておく必要があります。
産後1ヶ月は、赤ちゃんを連れた外出はほとんどしていない状態だと思います。赤ちゃんとの外出には、何が起きても大丈夫なように必要なものを準備しておくことが大切です。
【赤ちゃんとの外出時に必要なもの】
・おむつ
・おしりふき
・おむつ替え用シート
・ガーゼ
・授乳ケープ(母乳の場合のみ)
・哺乳瓶やお湯、粉ミルクなどのミルク用品(ミルクの場合のみ)
・着替え一式
・汚れものを入れるビニール袋
・母子手帳
・保険証と乳児医療証
・バスタオルやブランケット
お宮参り当日にやること
実際にお宮参り当日にはどのようなことをするのかを解説します。流れを知っておくと、当日慌てることなくスムーズに進められるでしょう。
一般的におこなわれる神社へのお詣りと同じく、お賽銭を入れて鈴を鳴らしてから「ニ礼二拍手一礼」をします。ご祈祷は受けずにここまでで終える人もいます。
拝殿の中でご祈祷を受けます。ご祈祷を受けるためには初穂料と呼ばれるご祈祷代を納める必要があります。
初穂料は一般的に5,000円~10,000円です。ご祈祷を受ける前に社務所で受付をするので、その時に納めます。
家族で記念撮影をおこなう人も多数います。神社への出張撮影を頼むこともできますし、神社の近くにある写真館で撮影もできます。プロのカメラマンには頼まず、持参したカメラで家族の誰かに撮ってもらうという方法もあります。
ただし神社によっては撮影に関するルールが異なります。境内や拝殿内では撮影禁止という場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
赤ちゃんの体調や機嫌を考えて、ご祈祷前に撮影を済ませてしまう人もいます。ただし、授乳すると赤ちゃんは寝てしまうので、撮影直前に授乳するのはおすすめできません。
赤ちゃんのコンディションを考えて、記念撮影は別の日にするケースも多いようです。
お宮参りが終わったら、親戚や近所の家に挨拶まわりに行く風習があります。しかし、現在では必ずおこなうわけではなく、赤ちゃんの体調や母親の疲労などを考慮しておこなわないケースも増えています。
神社の帰りに、予約していたレストランや料亭によってご飯を食べて帰るといった流れが一般的です。
お宮参りをおこなう際の服装は?
お宮参りにどんな服で行くのか分からないという人も多いのではないでしょうか。昔は正式な服装というのが決められていましたが、現在ではそれほど厳しいわけではありません。
ベビードレスやカバーオールなど、赤ちゃんの負担にならない服装が一般的です。その上から祝い着をかけます。
両親はスーツでも着物でも構いません。父親はスーツが一般的ですが、母親は産後の体調が優れない場合や体を締め付ける服装が嫌な場合は、ワンピースなど楽な服装で出かけましょう。
祖父はスーツ、祖母はスーツやワンピース、色留袖などを着ましょう。どちらにしても両親と祖父母の服装が合っていることが重要です。
それと同時に、両親よりも格式が高い服装をすることは望ましいことではありません。
お宮参りをおこなう際の注意点
お宮参りをトラブルなくスムーズにおこなうために、気を付けなければならない注意点があります。赤ちゃんの負担にならないようにしっかりチェックしておきましょう。
生後1ヶ月のタイミングが真冬の極寒だったり真夏の猛暑日だったりする場合は、お宮参りの時期をずらして避けるようにしましょう。
気温や天候によっては赤ちゃんに大きな負担をかけることになり、そのせいで病気になることでもあれば本末転倒です。
日本人は神社にお詣りすることが多々あります。お宮参りのほかにもお詣りをしたり、ご祈祷を受けたりする人がたくさんいるのです。
そのため神社は、大安の土日祝日はとても混み合います。人混みは赤ちゃんにとって負担となるため、そういった吉日の休日は避けるようにしましょう。
まとめ
お宮参りは赤ちゃんの誕生報告と健やかな成長を祈願する行事です。生後1ヶ月頃におこないますが、男の子と女の子では若干違いがあります。
赤ちゃんのはじめてのお出かけとなる場合が多いので、出かける際の事前準備が大切になってきます。神社や写真館の予約はもちろん、服装や準備物など気を配らなければならないポイントがたくさんあります。
しっかり準備をして、一生に一度のお宮参りを滞りなく進め、赤ちゃんにとって素晴らしい晴れの日にしてあげましょう。