マタニティブルーとは?症状や原因・対処法を知って上手に乗り切ろう!

マタニティブルーとは?症状や原因・対処法を知って上手に乗り切ろう!

マタニティブルーという言葉は、妊娠中の女性はもちろん、これから妊活を始めようと考えている女性も一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?私は子供が好きだから大丈夫、あるいは精神的に強いから縁がないと思う方もいるかもしれませんが、誰でもなる可能性があるのがマタニティブルー。
今回は、マタニティブルーの症状や原因、対処法をお伝えします。

マタニティブルーとは

まずは、マタニティブルーの症状や発生しやすい時期について見ていきましょう。また、マタニティブルーと混同されやすい産後うつとの違いもご紹介します。

マタニティブルーの症状

マタニティブルーとは、妊娠中または出産直後から数日後までの間に起こるもので、主に情緒が不安定な状態になることを言います。症状に個人差はあるものの、約25~30%が経験すると言われているので、決して他人ごとではありませんね。そして、具体的には次のような症状が現れます。

マタニティブルーの症状

しかしこれらの症状も、多くの場合は2週間程度で自然に治まるので、基本的に特別な治療は必要ありません。

マタニティブルーになりやすい時期

一般的に、マタニティブルーになりやすいのは妊娠初期から中期にかけてと、出産直後の1~2週間、長くても3週間だと言われています。タイミングとしては、妊娠中のつわりがつらい時期と、出産後に生活スタイルが著しく変化する時期ですね。
ただ、これはあくまでマタニティブルーになりやすい時期。それ以外でも、症状が現れることがありますので、いつなってもおかしくないものと思っておいたほうがよいでしょう。

産前うつ・産後うつとの違い

お伝えしたように、マタニティブルーは一過性のもの。病気でもありませんので治療をしなくても自然に治まってくるものです。しかし、3週間以上続いてしまう場合、それは「うつ」と診断されます。産前うつも産後うつも、マタニティブルーの延長線上にあるものと認識しておきましょう。だからこそ、マタニティブルーを軽く見ず、早期の改善が必要であることを意識しておいてくださいね。

マタニティブルーの原因はホルモンバランスの変化

マタニティブルーの主な原因は、妊娠によるホルモンバランスの変化だと言われています。妊娠前の女性の体は、女性ホルモンのバランスによって月経と排卵を繰り返していますが、妊娠すると急激にたくさんの女性ホルモンが作られるなど、急激にホルモンバランスが崩れてしまうのです。
そして、出産後に月経が再開するまでの間は、このホルモンバランスの変化が続くことになります。これが、マタニティブルーになる大きな原因です。
それに加え、妊娠中のつわりや出産に向けての不安がストレスとなり、無事に出産を終えても子育てに対する不安やプレッシャーが、体と心に大きく影響します。この部分をいかに軽減できるかで、マタニティブルーにならない、またはマタニティブルーになっても軽い症状で済むような状況を作れると考えたほうがよいでしょう。

用意するもの

マタニティブルーかな?と思ったら

では、「もし自分がマタニティブルーになってしまったら」、あるいは「自分がマタニティブルーなのでは?」と感じたら、どのように解消すればいいのか見ていきましょう。

マタニティブルー解消法

1.マタニティブルーを自分のせいにしない

マタニティブルーの主な原因が、ホルモンバランスの変化であることを理解しましょう。決して自分のせいではないので、マイナス思考にならないように!情緒が不安定になったり眠たくなったり、イライラしたり、赤ちゃんのことで不安になったりしても、この時期なら誰にでも起こり得るという気持ちが大切です。

2.できるだけストレスをためない

妊娠中や産後はストレスがたまりやすい時期なので、できるだけストレスを感じないようにすることも大切です。話を聞いてもらうだけでもストレス解消になりますので、積極的にパパとコミュニケーションを取っていってくださいね。また、親御さんや友達に話を聞いてもらうのもおすすめですよ。とにかく、一人で考え込まないようにしましょう。

3.今までよりも少しゆるい日常をおくる

マタニティブルーになりやすいのは、まじめ、神経質、完全主義など、きっちりとした性格の人が多いと言われています。性格なのでそう簡単に変えられないとは思いますが、今までよりも少しだけゆるい日常を心がけてみましょう。「明日でいいことは明日やる」くらいの気持ちを持ってくださいね。

4.しっかり体を休める

しっかり体を休めるのも大切。産後であれば、赤ちゃんを一時的に誰かにお世話してもらう選択肢も考えてみてくださいね。人を頼ることも大切ですよ!また、不眠が続くような場合には、医師に相談して適切な睡眠導入剤を処方してもらうのもよいでしょう。

5.程度な運動もおすすめ

体に負担のない程度に体を動かすことも、マタニティブルーの解消につながります。産婦人科などで行われている妊婦ヨガ教室に参加すると、新たな発見があって楽しいですよ。またいつもと違うコースを選んで散歩してみるなど、リフレッシュしながら体を動かすのもおすすめです。

まとめ

今回は、マタニティブルーの症状や原因、対処法についてお伝えしました。マタニティブルーは、妊娠初期~中期、産後2週間に起きやすいと言われていますが、ホルモンバランスが変化している以上、いつなってもおかしくありません。
ずっと続くものではありませんので、日常生活においてストレスをためないこと、しっかり休養を取ることなどに注意しながら乗り切っていきましょうね。