原因は離乳食?赤ちゃんの便秘について原因と解決法をご紹介

原因は離乳食?赤ちゃんの便秘について原因と解決法をご紹介

赤ちゃんのうんちが何日も出なくて不安になったことはありませんか。いつも快便のイメージの強い赤ちゃんですが、さまざまな理由から便秘になってしまうこともあるのです。
赤ちゃんが便秘で苦しそうにしているとすぐにでもなんとかしてあげたいものです。今回は、赤ちゃんの便秘の原因とその解決法について解説していきます。

赤ちゃんの便秘のサイン

どのくらいの頻度でうんちをするのかは、その赤ちゃんによって個人差があります。したがって、「何日出なかったら便秘だ」と断定できません。
1日のうちに2~4回も出る赤ちゃんもいますし、3日出なくても平気な赤ちゃんもいます。
では、赤ちゃんがどのようになったら便秘であると判断できるのでしょうか。そのサインを知っておくことでより早く赤ちゃんの便秘に気付いてあげられます。便秘であるとわかれば対処してあげることも可能です。

便秘のサイン

お腹が張っている

赤ちゃんというものはそもそもお腹が出ているものですが、それとは異なり下腹部がパンパンに張っているような状態であれば便秘の可能性があります。
ただし、授乳後の満腹時はお腹が膨らみます。便秘かどうかの判断するためにお腹の状態を見るのであれば空腹時にしましょう。

食欲がなく機嫌が悪い

明らかに授乳量が少なくなったり、なんとなくずっと機嫌が悪い状態が続いていたりする場合も便秘の可能性があります。授乳量だけでなく、離乳食の量も気を付けてチェックしておくとよいでしょう。
便秘でお腹が苦しければ食欲が減退するのは大人も赤ちゃんも同じです。腹痛まではないにしても、すっきりしないお腹では、楽しく遊ぶこともできないものでしょう。

うんちが固く排便時に苦しそうにしている

離乳食を始めた赤ちゃんのうんちは形状がその都度異なりますが、大抵はすんなりと出てくる程度のやわらかさです。それが、コロコロとした固いうんちであったり、排便時に顔を赤くして苦しそうにしていたりする場合は便秘の可能性があります。
場合によってはうんちの固さで肛門付近に傷が付き、うんちやおしりふきに血が付いているときもあります。

赤ちゃんが便秘になってしまう原因

赤ちゃんが便秘になってしまう原因には以下の3つが考えられます。これは大人にも同じことが言えるでしょう。思い当たることがあるときは後述する対処法を試してみてください。

便秘になってしまう原因

水分不足

離乳食を始めるとその分母乳やミルクの量が減ります。母乳やミルク以外に水分を摂ることをしていない赤ちゃんは水分不足になってしまう可能性があり、それが便秘の原因となってしまうのです。

運動不足

体を動かすことで一緒に腸も動きます。日頃、体を動かすことが少ない赤ちゃんは運動不足となり、腸の動きも鈍くなってしまう可能性があります。

離乳食不足

単純に離乳食が不足していて出すものが少ないことで便秘につながる可能性もあります。また、食物繊維が不足していたり、逆に脂肪分やタンパク質が多すぎたりしても、赤ちゃんはしっかりうんちを出すことが難しくなります。

赤ちゃんが便秘になってしまったときの対処法6

便秘になってしまい赤ちゃんが苦しそうにしているとなんとかしてあげたいものですが、どのようにすれば便秘解消につながるのでしょうか。
対処法を紹介していくので、思い当たる原因と照らし合わせながら対処してみてください。いくつかの対処法を併用して行うとより効果が高いでしょう。

便秘の対処法

水分を摂らせる

離乳食を始めたことで母乳やミルクの量が減ってしまい、水分不足から便秘になってしまった場合は、水分を摂らせることが便秘解消につながる可能性があります。
離乳食を始めていなくても、夏の暑い日にたくさん汗をかいたのに水分補給をさせていない場合も同様です。母乳やミルク以外の水分は、ベビー用の麦茶や白湯がおすすめです。コップやマグがうまく使えないという赤ちゃんはスプーンなどで少しずつ与えてあげるとよいでしょう。
離乳食のメニューにスープを加えるなどして水分を増やすこともおすすめします。


便秘解消につながる食材を食べさせる

食物繊維が豊富な食材は便秘解消に大きく役立ちます。その月齢で食べることのできるものを選び離乳食のメニューに加えてあげるとよいでしょう。

やわらかいうんちにする食材 ・さつまいも ・りんご ・いちご ・トマト ・にんじん ・バナナ ・みかん など
食物繊維が豊富な食材 ・さつまいも ・じゃがいも ・かぼちゃ ・大根 ・キャベツ ・ブロッコリー ・納豆 ・きな粉 など
腸の働きを助ける食材 ・ヨーグルト ・納豆 ・玉ねぎ ・オリゴ糖 など

これらの食材を上手に取り入れて離乳食を進めることで便秘の解消につながります。便秘で苦しそうだからといって、離乳食を中断する必要はありません。

体を動かすことを促す

体を動かすことで便秘解消につながる可能性があります。まだ自分で動けない赤ちゃんには、お腹を「の」の字にマッサージしてあげるとよいでしょう。
赤ちゃんを仰向けに寝かせて、自転車を漕ぐように片足ずつ曲げ伸ばしてあげるのも効果的です。
寝返り、ハイハイ、つたい歩きなど自分で動ける赤ちゃんには、動いても危険のない広い部屋などで自由に遊ばせてあげるとよい運動になります。

体を動かすことを促す

綿棒浣腸をする

綿棒浣腸とは、綿棒の先にベビーオイルをたっぷり付け、赤ちゃんの肛門を刺激してあげる方法です。肛門周りをマッサージしてあげるだけでも排便を促せますが、それでも出ない場合は綿棒のコットン部分を肛門に入れて刺激を与えます。
出ないからと言って決して綿棒を奥まで突っ込まないでください。また、使用する綿棒M大人用のものにしましょう。ベビー用の綿棒では細く、先端が尖った形状をしているので綿棒浣腸には向いていません。
綿棒浣腸は直接肛門を刺激するので、排便を促すには効果の高い方法です。綿棒浣腸の最中に排便が始まることがよくあります。大量のうんちが出る可能性もあるので、綿棒浣腸をする際には替えのおむつや汚れても構わないようなシートを敷いてから行いましょう。

排便リズムを整える

赤ちゃんの排便には生活のリズムも大きく影響を受けます。毎日なるだけ同じ時間に起き、同じ時間に離乳食や授乳をするなど、生活のリズムを作ってあげると自然と排便のリズムも生まれてくるでしょう。
規則正しい生活と適度な運動、栄養豊富な食事が大切なのは、赤ちゃんも大人も同じなのです。

離乳食を中断する必要はない

これまで便秘知らずであったのに、離乳食をきっかけに便秘になってしまったという場合、便秘を恐れて離乳食を中断したくなることもあるかもしれません。
しかし離乳食は、いずれ授乳を終え、そこから始まる食事というものに慣らしていく第一歩です。食べるということに慣れ、消化機能が発達し、腸内環境が整えば次第に便秘は解消されてきます。
便秘のときでも量やメニュー内容を調節しながら離乳食を続けていきましょう。

まとめ

赤ちゃんの便秘の原因は「水分不足」「運動不足」「離乳食不足」の3つが考えられます。赤ちゃんの便秘を解消するためにはそれらを改善することが大切です。
ベビー麦茶や白湯で水分を補給したり、食物繊維が豊富な食材を離乳食メニューに加えたりと工夫してみましょう。体を動かすことも大切なので、自由に遊ばせたりマッサージをしてあげたりするのも効果的です。
小さな赤ちゃんが便秘で苦しんでいる姿を見るのは心苦しいものですが、だからといって離乳食を中断する必要はありません。規則正しい生活を心掛け排便リズムを整えてあげることを優先して考えるようにしましょう。

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