赤ちゃんの咳が心配!?咳の原因と改善・予防法について解説

赤ちゃんの咳が心配!?咳の原因と改善・予防法について解説

赤ちゃんは身体が小さく非常にデリケートなため、刺激に敏感に反応してしまいます。赤ちゃんのちょっとした体調の変化にも不安視する親の声は多く散見され、どれも赤ちゃんの健康を心配しての意見となっています。赤ちゃんの体調不良は、思わぬトラブルを招く恐れもあるため、予防をするに越したことはありません。
そこで今回は、赤ちゃんの咳に着目し、咳の原因や改善・予防法について詳しく解説を行います。赤ちゃんが咳をしていて不安に感じている方や、咳の予防を考えいてる方はぜひ参考にしてください。

赤ちゃんの咳の種類は大きく分けて2種類

赤ちゃんも大人と同様に咳をすることがありますが、咳には大きく分けて2種類のものがあります。咳をするということは、喉が乾燥していたり、体内に入ってきた細菌を体外に追い出そうとしたりしていることでもあるため、喜ばしい行為ではありません。咳が出ているということは何らかの不具合が生じているということでもあるため、原因を探し改善してあげることが大切です。長期にわたって咳が続くと、他の病気を併発してしまうこともあるため、なるべく早い段階で対処するようにしましょう。

咳の種類

コンコンという乾いた咳

赤ちゃんが咳をする際に、コンコンといった乾いた音の咳をすることがあります。乾いた咳が続くと喉が炎症を起こし、声が枯れてしまうこともあります。鼻水などの風邪の症状がなくても咳をすることはあり、喉の腫れは扁桃腺の炎症にもつながる恐れがあるため注意が必要です。何日も乾いた咳が続く場合には、病院を受診し、医師の判断を仰ぎましょう。

ゴホンゴホンという湿った咳

赤ちゃんが咳をする際に、ゴホンゴホンといった湿った音の咳をすることがあります。湿った咳の音は、痰が絡んだ音であり、何らかの体調の変化を意味します。湿った音の咳の場合、咳止めの薬を使うことは望ましくありません。咳止めの薬で咳を止めてしまうと、痰を体外に出すことができないため、体内に留まってしまいます。体内に留まった痰が、赤ちゃんの身体に悪影響を及ぼすこともあるため、湿った音の咳をする場合も病院に連れていき、医師の判断を仰ぐことが大切です。

赤ちゃんの咳の原因3

合が生じているということですが、それぞれの咳の原因は異なっているため、赤ちゃんがどのような咳をしているのかによって、咳への対処方法も変わってきます。
赤ちゃんの咳に合わせた原因を理解しておくことで、咳をしだした際にすぐに対処でき、早急な回復を促すことが可能です。

咳の原因3

空気の乾燥

赤ちゃんがコンコンといった乾いた音の咳をしている場合には、空気の乾燥が原因として考えられます。空気が乾燥していることによって、熱やくしゃみなどの風邪の症状がなくても、喉が乾燥してしまい、その結果咳が出てしまうのです。
喉が乾燥していると、声が枯れてしまったり、細菌が侵入しやすくなってしまったりと、赤ちゃんに悪影響を与える可能性が大きくなってしまいます、とくに、冬場でのエアコンといった暖房器具の使用は、空気を乾燥させてしまうため、加湿器などを用いて部屋の湿度を高く保ってあげることが大切です。
空気の乾燥は、喉の乾燥だけでなく、肌の乾燥も引き起こす恐れがあるため、赤ちゃんの健康維持のためにも、部屋の湿度には気を使ってあげましょう。

細菌の侵入

ゴホンゴホンといった湿った音は痰が絡んでいる音であるため、細菌の侵入が考えられます。体内に細菌が侵入してしまうと、身体から追い出そうとする働きがあるため、それが痰となるのです。
赤ちゃんの身体は非常にデリケートである上に、興味を持ったものを口に運んでしまうこともあるため、細菌が体内に入ってしまうことも珍しくありません。しかし、細菌の侵入によって体調不良を引き起こしてしまうこともあるため、咳が何日も続く場合には医師の判断を仰ぐことが大切です。

風邪などの体調不良

赤ちゃんが体調不良を起こすことによって咳をすることがあります。体調不良の場合、その症状に合わせて乾燥した音の咳か、湿った音の咳をします。
体調不良には嘔吐や、初期症状であれば熱はない場合もありますが、とにかく安静にし、緊急の場合には、夜であっても夜間診療を受診することも必要です。赤ちゃんの体調を第一に考え、行動をしてあげましょう。

赤ちゃんの咳が長期間続く場合は病気の恐れもある

赤ちゃんの咳は通常、数日で改善されますが、深刻な病気を併発している場合には長期間咳をし続けることがあります。咳が長期間続いたり、回復している様子が見られたりしない場合、ただの咳にしては苦しそうにしている場合にはすぐに病院に連れていってあげましょう。呼吸器系の深刻な病気の可能性もあるため、早期な対応が必要です。

呼吸器系の病気

肺炎を起こしている

長期間にわたる咳と一緒に発熱や息苦しさが見られる場合、肺炎の可能性があります。肺炎は新生児や月齢の浅い赤ちゃんであっても引き起こすことがありますが、肺炎の原因は月齢によって異なります。新生児の場合は、B群連鎖球菌や腸内細菌が原因で肺炎を引き起こすことがあり、1歳を過ぎると、肺炎球菌やインフルエンザ菌、そして肺炎マイコプラズマなどが肺炎の原因になることがあります。肺炎の場合は医師の判断のもと治療が行われますが、重症化する前の早期治療が望ましいといえます。

気管支炎を起こしている

最初は乾いた音の咳が出ていて、次第に湿った音の咳が出て、それが続いている場合は、気管支炎を起こしている可能性があります。気管支炎はウイルスを原因とするものが一般的であり、ウイルスを痰として体外に出そうとするために湿った音の咳が出るようになります。内服薬での治療が必要になるため、医師の診察が必要です。

赤ちゃんの咳の改善・予防法

赤ちゃんの咳を改善させたり、事前に予防したりするためには気を付けるべきポイントがあります。咳の改善・予防法は、赤ちゃんであっても大人と基本的には同じですが、赤ちゃんに合わせた裁量で行うことが大切です。

赤ちゃんの咳の改善・予防法

部屋の湿度を高く保つ

部屋の乾燥喉の乾燥に直結するため、部屋の湿度は高く保つようにしましょう。とくに冬場の乾燥には注意し、加湿器などを有効に使用することが大切です。乾燥は健康の大敵であるため、赤ちゃんのためにも部屋の湿度には気を使ってあげましょう。

バランスのとれた食事と生活習慣を心がける

ウイルスや細菌を原因として体調不良を引き起こし、咳につながることがあるため、赤ちゃんの免疫力を高めてあげることが大切です。免疫力を高めるためには、バランスのとれた食事と安定した生活習慣が必要であるため、それらを意識して赤ちゃんを育ててあげましょう。卒乳していない赤ちゃんの場合は、母乳やミルクから栄養を摂取するため、栄養価の高い母乳を出すためにも、ママ自身も食事や生活習慣に気を付ける必要があります。

まとめ

赤ちゃんも大人と同様に咳をすることがありますが、咳が出るということは、体調不良の現れでもあります。部屋の湿度や生活習慣に気を配り、早期の回復に努めてあげましょう。
長期間にわたって咳が出たり、他の症状を併発したりしている場合には、すぐに医師の診察を受けることをおすすめします。