赤ちゃんが風邪をひいてしまった!早めに受診すべきケースとホームケアのポイント

赤ちゃんが風邪をひいてしまった!早めに受診すべきケースとホームケアのポイント

生後6ヶ月頃までの赤ちゃんは、ママのおなかにいるときにもらった免疫が残っているので病気にかかりにくいと言われていますが、残念ながら風邪をひいてしまうこともあります。また、その免疫が減ってくる6ヶ月以降はますます風邪をひきやすくなりますので、ママパパも心配ですよね。
そこで今回は、赤ちゃんの風邪の症状や早めに受診すべきケース、ホームケアのポイントについてお伝えします。

赤ちゃんの風邪の症状とは?

風邪と言えば、発熱や咳、くしゃみ、鼻水などの症状が思い浮かぶと思いますが、赤ちゃんが風邪をひいたときも同じです。現れる症状は大人と一緒。ただし、赤ちゃんは粘膜が敏感で、まだ抵抗力も弱いので、症状が長引いてしまったり、悪化したりするケースがあります。

こんなときには早めに小児科を受診

赤ちゃんが風邪をひいた場合、食欲があって機嫌もよく、十分な睡眠をとれているのであれば、基本的には慌てて受診せず、少し様子を見てもよいでしょう。しかし、次のような場合には早めに医師の診察を受けるようにしてください。

こんなときには早めに小児科を受診

生後3ヶ月以内の赤ちゃんが風邪を引いた場合

生後3ヶ月以内の赤ちゃんが熱を出したら、ほかの症状がなくても受診が必要です。それは、肺炎尿路感染症、敗血症、細菌性髄膜炎などの重い感染症の疑いMも否定できないため。これらの感染症にかかっていたとしても、生後3ヶ月以内の赤ちゃんの場合には発熱以外の症状が見られないことが多くありますので、早急に受診するようにしましょう。

食欲がない・機嫌が悪い場合

とくに高熱もなく、風邪の症状がそれほど強くない場合でも、極端に食欲がない・機嫌が悪いのであれば小児科を受診しておきましょう。目には見えない体調不良を感じているのかもしれません。

おしっこの回数が少ない・唇が渇いている場合

おしっこの回数が少ない場合や唇が渇いている場合、脱水が疑われます。この場合も早めに受診するようにしましょう。

咳や鼻水が長引いている場合

咳が長引いているような場合、急性喉頭炎や扁桃炎の可能性も考えられます。また、ウイルスや細菌が体内に侵入して、気管支炎や肺炎になってしまうこともありますので、早めに受診してください。これらに該当しないとしても、咳を鎮める薬や痰を出しやすくする薬など、症状を緩和する薬が処方してもらえるでしょう。また、鼻水が長引く中耳炎などの合併症を引き起こすこともありますので注意してあげてくださいね。

息苦しそう・けいれんを起こした場合

ハアハアやゼーゼー息苦しそうな場合やけいれんが5分以上続くような場合は、夜でも救急病院を受診するようにしてください。こうなると、赤ちゃんはかなりつらい状態です。

赤ちゃんが風邪をひいたときのホームケア

それでは、赤ちゃんが風邪をひいたときのホームケアのポイントについてお伝えしていきましょう。

赤ちゃんが風邪をひいたときのホームケア

処方された薬は最後まで飲み切らせる

小児科を受診してお薬を処方されているのであれば、症状が改善されたとしても最後まできちんと飲み切らせましょう。ちょっとよくなったかなと安心して止めてしまうと、また症状が現れることもあります。

水分を多めに与える

風邪のときにとくに大切なのが水分補給。発熱によって汗が出やすくなりますので、脱脂症状を防ぐためにもこまめに補給させるようにしましょう。絡んだ痰(たん)をサラサラにする効果もあります。飲ませるのは白湯や麦茶でもいいですが、脱水予防にはベビー用のイオン飲料がおすすめです。また、体調が悪いときは、母乳やミルクは欲しがるだけで大丈夫。いつもより量を少なく、回数を増やしてあげましょう。ただし、水分補給はしっかり意識してくださいね。

咳や鼻水が出ているときは対処してあげる

咳が苦しそうな場合には、抱き上げてやさしく背中をとんとん叩いてあげると痰が取れやすくなります。また、せき込んでしまうようであれば、しばらくの間抱っこしてあげると赤ちゃんはラクになります。そして、鼻水がひどいときには、奥に入り込まないようにタオルなどを使って少しだけ頭を高くしてあげるのもよいでしょう。鼻水の吸引器を使って取ってあげると少し呼吸がラクになりますよ。

熱が高いときは体温調節に気をつける

熱の上がり始めで寒がる場合や熱が出て暑がる場合、衣服や布団の枚数で調整してあげましょう。温めすぎると体内に熱がこもってしまいますので気をつけてくださいね。また、汗をかいていたらタオルでこまめにふいて、着替えやおむつ交換をしてあげてください。汗を放置すると、あせもやおむつかぶれの原因になります。そして、冷却シートや水枕などは直接的に熱を下げることはできませんが、気持ちいいと感じるようであれば使ってあげるとよいでしょう。

まとめ

今回は、赤ちゃんの風邪の症状や早めに受診すべきケース、ホームケアのポイントについてお伝えしました。風邪の症状は大人と同じですが、赤ちゃんは抵抗力が低いため悪化することもあり、急激に様子が変わることがあります。しっかり様子を観察して、必要があれば早急に受診するようにしてくださいね。

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