それぞれの「子育てサロン」はどのように使い分けたら良いですか?
「商業施設等内の子育てサロン」は、子育てサロンという施設があるよ! と気づいてもらう、子育てサロンってこんなところだよ! と知ってもらう、そして利用してもらう。そのための“きっかけ”になればということで設置しました。ママがショッピングしている間にパパと子どもはサロンで遊びながら待つ、という感じで利用してもいいし、ショッピング休憩に家族みんなで立ち寄ってもOKです。とにかく気軽に立ち寄っていただければと思います。
「拠点型子育てサロン」は、毎日利用していただいて、ぜひスタッフと顔なじみになってもらいたいです。悩みがあるなら聞くし、相談があるなら乗るし、そうじゃなくても利用しやすいような環境をつくって、子育て中の皆さんを孤立させないことがモットーで運営しています。パパママ向けのリフレッシュ講座や親子向けのイベントも定期的に実施しているので、どんどん参加して、子育て仲間をつくってほしいですね。
「児童館子育てサロン」は、家のそばにある“居場所”みたいな感じでとらえていただけたら良いと思います。地域のママ友やパパ友をつくる、近所のことを知る、広いスペースで走り回ったり、児童館なので大きい兄弟と一緒に遊ぶこともできます。乳幼児が使える専用の部屋があるところ、午前中だけサロンとして使っているところもあるので、親子でのんびり過ごしたい時に利用してもらってOKです。
どんな方々が「子育てサロン」を利用されていますか?
サロン自体は3歳まで利用できるのですが、実際は0歳から1歳の利用が多くなってきています。足立区は2021年4月に待機児童ゼロを達成するなど、お子さんを保育園に預けやすい状況なので、育休中はサロンで、育休明けたら保育園に、と考えているパパママが多い印象ですね。
子育てサロンの新規事業
「あかちゃんず」がスタート!
2022年4月からスタートした
「あかちゃんず」とは?
毎月2回、第1水曜日と各サロンが設定した日の9:00~9:45に、拠点型子育てサロンを生後4カ月までの赤ちゃんと保護者だけに開放するというサービスです。
画像:https://www.city.adachi.tokyo.jp/juku/k-kyoiku/kosodate/tsudoinoba-salon.htmlより引用
なぜ「あかちゃんず」を立ち上げられたのですか?
ある子育てサロンに出産から1週間くらいという新米ママが「どうしたらいいかわからなくて……」と来られたことがあったんです。出産後って最初は頑張れるけれど何日か経つとしんどくなっちゃうんですよね。
そんな時、身近に相談できる人がいなかったら、どんなに不安だろうって。小児科の先生に伺ったところ、やはり予防接種を受ける前は外出を迷うママが多いのだそうです。
でも一人で悶々としているのは良くないですよね。だったら、子育てサロンの時間を区切って、出産まもないママたち限定で開放すれば、同じ状況のママどうしがつながれてホッとするんじゃないかなって。
「あかちゃんず」のターゲット層からの反応はいかがですか?
周知されるまで時間がかかると思っていたのですが、意外と最初から多くのママたちが来てくれて。あぁ、皆さん、こういうサービスを待っていたんだなぁって。今の段階では利用される方が着々と増えてきています。
通常のサロンは10:00に開室するのですが、「あかちゃんず」は9:00からなので、施設内を消毒したてのところに来てもらいますから、ママたちも安心して過ごされています。
「あかちゃんず」はどのように利用してもらいたいですか?
拠点型子育てサロンでの実施ということで、通常の時間帯と同じように専門スタッフを2名配置し、新米ママにしっかり寄り添う体制を整えています。産後というのは、ちょっと疲れちゃったなぁとか、なんだか寂しいとか、逆に楽しくてしょうがないとか、心理的にいろいろ起こる時期だと思いますから、遠慮せずに何でも相談してほしいですね。
その場でお友達になるママたちも結構います。最初はスタッフが話題を振ったり、つなげたりするんですけど、少しずつ口がなめらかになってきて、最終的にはスタッフが入らなくてもママどうしで会話がはずんでいって。夜泣きのこととか、どこの小児科に行ってるの? というような話から仲良くなって、じゃあ次回も一緒に来ようね!って感じで。
今のところは生後3~4カ月の利用が多いですが、なかには2カ月くらいから来る方もいらっしゃいます。早めにくれば来るほど、同じ時期に出産したママたちと交流できる機会が多く持てます。それこそプレママ(妊娠中)の時から来ていただいてOKなんです。まだ身が軽いうちにサロンデビューして、お友達をつくっておくと良いですよ。「あかちゃんず」の利用は生後4カ月までとなりますが、通常の子育てサロンも引き続き利用していただきたいので、サロンに通い慣れてもらえたらな、と思います。
ハーフバースデーは「子育てサロン」で記念撮影♪
「子育てサロン」を周知していただくために行っていることは?
赤ちゃんを産んだ方には一人残らず子育てサロンのことを知っておいてもらいたい、絶対に孤立しないでね! という思いで、さまざまな形で周知に取り組んでいます。
たとえば、足立区衛生部が行っている「ファミリー学級」に出向いて、参加されているプレママやご家族の方々にリーフレットをお渡ししながら、子育てサロンという施設があるから知っておいてね! とお声がけしています。
「ファミリー学級」についてはコチラ
https://www.city.adachi.tokyo.jp/hoken/k-kyoiku/kosodate/ninshin-gakkyu.html
同じく衛生部が行っている事業に「こんにちは赤ちゃん訪問」というサービスがあって、赤ちゃんが生まれたご家庭に助産師さんや保健師さんが訪問してママたちとお話をするのですが、その時にも子育てサロンのことを紹介していただいてます。
「こんにちは赤ちゃん訪問」についてはコチラ
https://www.city.adachi.tokyo.jp/hoken/k-kyoiku/kosodate/ninshin-konnichiha.html
また、3~4カ月児健康診査の通知に「子育てサロンでハーフバースデーフォト撮影ご招待券」を封入させていただいております。HAPPY HALF BIRTHDAY の文字をあしらったお昼寝アートの背景を用意しているから写真を撮りにおいで! とお誘いする感じですね。商業施設等内・拠点型子育てサロンであれば、どのサロンでも撮影できますよ♪
外出できない時はオンラインでつながろう!
コロナ禍は「子育てサロン」にも影響がありましたか?
どんな状況でも子どもやパパママの居場所をなくしてはいけないと思って、最初の緊急事態宣言が出た時もサロンは最小限しか閉めなかったんです。でも、やっぱりコロナウイルスが怖いからサロンに行けない、というママたちも結構いて……。だったら、家にいてもサロンにいるような、そういう雰囲気をつくってあげたら煮詰まらないで済むかなと「おうちde子育てサロン」という動画をつくって配信しています。サロンのスタッフさんに実演してもらい、いつもやっている手遊びとかマッサージなどを撮影しました。
「おうちde子育てサロン」については
コチラ
https://www.city.adachi.tokyo.jp/citypro/ouchidekosodatesaron.html
また、子育てサロンでは赤ちゃんの頃から絵本に親しんでもらう機会づくりとして「あだち絵本シアター」という読み語りイベントを行っているんですが、コロナ禍で実施できない状況でしたので、事業にご賛同くださる方々のご協力のもとで絵本の読み語り動画をつくりました。「あだち絵本シアター」にも多く出演してくださっている「聞かせ屋。けいたろう」さんという絵本の読み語り師さんにご登場いただいて、読み語りはもちろん、絵本選びのポイントや読み語りのコツなどを紹介していますので、家族そろってお楽しみいただけたらと思います!
「あだち絵本シアター」については
コチラ
https://www.city.adachi.tokyo.jp/juku/k-kyoiku/kosodate/tsudoinoba-salon.html#mov
【取材協力】
足立区地域のちから推進部住区推進課
※この情報は2022年8月10日現在のものです
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