第1回は「借りて住みたい街ランキング1位※1」や「共働き子育てしやすい街1位※2」「『共働き・子育てしやすい街ランキング2020』全国総合第2位、都内では葛飾区と並んで第1位※3」を獲得した豊島区に取材してきました。
※1 : 2017年ホームズ調べ、※2 : 2017年日経調べ、※3 : 2020日経DUAL掲載
2017年頃待機児童問題が連日ニュースで取り上げている時期に東京23区でいち早く待機児童ゼロを達成するなど子育て環境づくりにとても力を入れている事が見受けられる豊島区。
なぜ全国で難題になっている待機児童ゼロを達成する事ができたのか?そして、通年人気エリア恵比寿や吉祥寺などを抑えて「住みたい街ランキング1位」を獲得できた魅力の秘密はどこにあるのか?豊島区子ども家庭部の3人の課長に聞いてみました。
はじめに豊島区とは東京23区の西北部に位置し、JR山手線の巨大ターミナル駅池袋を有する都市(新宿に次いで世界でも2番目に乗降客数が多い)で、目白・大塚・巣鴨・駒込も豊島区に属して、若者からご年配の方まで幅広い世代が住むエリアです。
近年は「子どもと女性にやさしいまちづくり」を重点プロジェクトに掲げ、異例のスピードで実行し、その取り組みが現実的で多くの人に支持され移り住んでくる人が増加した、母子環境が整った理想の都市の1つと言えるでしょう。
その魅力はどこにあるのか?住みやすさの理由は何なのか?皆さんの代わりに取材して良いところをお伝えしたいと思います。
右から「子ども家庭部 保育政策担当課長」「子ども家庭部 子育て支援課長」「子ども家庭部 子ども若者課長」:豊島区提供
1.豊島区の“子育て環境改善”その本気度が形になった結果「23区でいち早く待機児童のゼロと維持を達成」
待機児童は全国で長らく課題になっていた難題でした。豊島区は2013年頃から真剣に取組、がむしゃらに動いた結果、わずか4年で待機児童ゼロを達成、翌年もゼロを達成しています。現在でも移り住んでくる人が増えているにも関わらず待機児童がゼロの環境が続いています。
私たち区民(市民)からすると待機児童ゼロ達成はやっとかと思う部分もありますが、改めて考えてみると数千人の児童を受けいれるとなった場合、施設を作る場所から建設、ケアするスタッフの確保、大切な赤ちゃんを預けるわけですからケアの質に関しても敏感になります、その質という部分はすぐには取得する事がとても難しい課題なので、解消するまでに並大抵の労力では実現できないと改めて思いました。
何を言いたいかと言うと、「待機児童ゼロにする」という難題を東京23区でいち早く達成できた、実行力がすごいという事です。
育児環境は様々な問題が次から次へと出てくるし、助けてほしい事は沢山あるので、その他の問題があったとしてもその実行力で解決してくれる期待が持てます。
その他、豊島区がバックアップしている育児環境として、ママにとってとても助かる一時保育、お子さんを預けて用事(通院、PTA、仕事、リフレシュなど)を済ませたい時や、お子さんを時間単位でお預かりして保育する施設を設けている点。また、保護者が疾病等により、一時的に児童を養育することが困難になった場合に、保護者に代わって施設や区内協力家庭で養育してくれるなどの、ショートステイが可能な環境を揃えている事もママにとって嬉しい街づくりではないでしょうか?
一時保育 料金
●実施日時…月曜日から金曜日(祝日・年末年始を除く)午前9時から午後5時
●保育料…500円~900円(1時間単位)
ご興味ある方、詳しくはこちら
ショートステイ 料金
乳児院 1日あたり 2,500円 2泊3日の場合、7,500円
その他施設・協力家庭 1日あたり 3,000円 2泊3日の場合、9,000円
減額免除制度があります。
ご興味ある方、詳しくはこちら
お近くの保育施設を探すのに便利なMAPを用意してくれています。
知らない土地での保育園探しはもちろん、保育園の選び方なども記載されていてシンママさんにも心強いMAPですね。
豊島区保育施設MAP:豊島区提供
とても便利な一時保育やショートステイも、実際に利用するママからは、「施設探しや事前登録が大変だった」「施設を決めてもなかなか予約が取れない」「慣らし保育に通うのが思いのほか大変だった」などの声も聞こえてきます。
豊島区では、そのようなあらゆる相談ができる窓口も充実、豊島区役所 4 階には保育コンシェルジュが常駐しており、窓口や TEL で、一人 1 人のお悩みや情報を聞き取り最適な保育サービスについての情報提供を行っていて初めての子育てママも安心です。相談時間は、土日、祝日、年末年始を除く、午前8時30分から午後5時までです。
併せて、子ども家庭支援センター(東部・西部があります)では、育児、児童相談、家庭相談(兄弟げんか、夫へのストレス、夜泣き)などから、コロナで外にでられない、ママ友も作れない・出会えないなど、育児に関する情報取得が減っている・どうして良いか分からない。など
育児に孤立したママ達の拠り所として、その他、授乳・卒乳・離乳食などの相談など日常的な相談できる場所を提供している。あらゆる相談を受けつけられる体制が整っている。
また、相談員が自宅に訪問して相談に応じる「子育て訪問相談」(1歳のお誕生日には絵本を持ってご訪問)、地域のサークル活動などの場所を提供する「地域組織化」などがある。また、東部と西部にわけて、虐待や発達支援の相談も行っている。
講座やイベント情報などはTwitterとInstagramでも行っているのでそちらも要チェックですね。
豊島区立 東部子ども家庭支援センター:豊島区提供
東西子ども家庭支援センター施設案内
https://www.city.toshima.lg.jp/265/kosodate/kosodate/shiencenter/2003181110.html
その他にも家事の手伝いが必要な時や保護者の入院などで支援が必要になったときは家庭への育児支援ヘルパーの派遣もありますので、このような相談窓口があると知っているだけでも安心ですし、悩む前に相談してみるのも良いですね。
豊島区役所には授乳室が配備されていて、完全個室で鍵もかかるから安心です。
4Fにある授乳室(鍵付き)シンク付きもあります。
4F授乳室:豊島区提供
4F授乳室:豊島区提供
お湯が必要なときは、同じフロア(4F)南側にある「Caféふれあい」にてもらえます。
ポスター:豊島区提供
場所はこちら
※3Fにも授乳室が1室あります。 ※お湯は4Fとなっています。
- 1
- 2