赤ちゃんが頭をぶつけた!最初にチェックすべきことや危険な症状について解説

赤ちゃんが頭をぶつけた!最初にチェックすべきことや危険な症状について解説

赤ちゃんは大人よりもずっと元気で動き回ります。そのため保護者が見ていないときに頭をぶつけてしまうことも。もし危険な兆候を見逃してしまったら、重大な後遺症をもたらしたり、最悪の場合死に至ったりすることもあります。

今回は、赤ちゃんが頭をぶつけた際にどのような点をチェックすべきか、どのような症状が出たら病院に行くべきかなどを解説します。

赤ちゃんが頭をぶつけたら最初にチェックすべきこと

赤ちゃんが頭をぶつけた際に最初にすべきことは「意識確認」です。たいていの場合、赤ちゃんが頭をぶつけるとすぐに泣きます。また、呼びかけたり、あやしたりしても、いつも通りの反応が返ってくるはずです。これらがないということは危険な状態の可能性があります。まったく泣かない場合やボーッとしている場合、ぐったりしている場合、呼びかけに反応しない場合、けいれんを起こしている場合などは、すぐに救急車を呼びましょう。

赤ちゃんの頭の危険なぶつけ方と症状

赤ちゃんは危機管理能力が大人ほど備わっていないため、よく転んだりぶつけたりします。そのため、すべて危険とは限らないのが特徴です。ただし、頭をぶつけた場合は注意が必要です。下記のようなぶつけ方や症状に該当すると危険といえますので確認しましょう。

-危険なぶつけ方
一度に大きな衝撃が加わるようなぶつけ方は危険といえます。具体的には、下記のとおりです。

・車の外に放り出されるような交通事故、またはそれに準ずる場合
・90cm以上(2歳以下の場合)、150cm以上(2歳以上の場合)の高さから落下したとき
・ヘルメットなどの頭を守る器具を付けずに、乗用車やバイクと接触した場合
・衝撃の強い物体(野球ボールやゴルフボールなど)により頭をぶつけた場合

これら以外にも、一度に強い衝撃を与えられるようなケースでは受診する必要があります。

-危険な症状
上記で解説したぶつけ方でなくても、下記のような症状が出た場合は病院に受診する必要があります。
すぐに症状が出なくても、少し時間が経ってから症状が出ることもあります。長い場合だと1ヶ月後に症状が出ることもあります。頭をぶつけてから最低24時間は安静にし、注意深く経過を観察していきましょう。

・耳の後ろあたりにあざが確認できる
・何もないのに暴れ出してしまう
・パンダのようないつもとは違う目になっている
・ぼんやりとしており、話が通じない、または見当違いなことをいう
・意識がない・眠り込んでしまう・元気がない・顔色が悪い
・物が二重に見えるようなことが確認できる
・けいれんが起きている
・複数回にわたり嘔吐している
・手足のしびれや半身麻痺などの麻痺症状がある
・頭をぶつけてから30分以上の記憶喪失がある
・頭をぶつけた記憶がなくなっている
・耳や鼻から水や血などの液体が出ている

これらの症状が出たら危険だといえます。救急外来や脳神経外科で早急に治療する必要があります。

赤ちゃんを病院に連れていく場合は何科?

赤ちゃんを病院に連れていく場合は救急外来もしくは脳神経外科に行きましょう。もし担当のお医者さんが専門の方であれば、そちらに行ってもよいです。ただ、重要なのは何科に行くよりも、なるべく早く病院へ行くことです。とくに頚椎損傷などは時間が命取りになります。早急に対応しましょう。

赤ちゃんが頭をぶつけたあとの注意点

赤ちゃんが頭をぶつけたときに、危険なぶつけ方ではなく、症状も出ない場合であっても注意すべき点はいくつかあります。すぐに症状が出なくても病気が隠れている場合もあるため、注意しましょう。

-ぶつけたあと24時間以内は安静にする
24時間以内の注意点は、頭をぶつけたあと、運動などを行わず自宅で安静にしておくことです。頭をぶつけたそのときは何もなかったとしても、次第に症状が顕在化してくることも往々にしてあります。そのため、最低24時間は安静にしていましょう。

また、お風呂に関しては入ってもよいのか悪いのかの研究結果がないため、不安であれば入らないほうが無難です。

その他注意すべき点は、再度頭をぶつけないようにすることです。頭をぶつけた際に頭痛や吐き気、情緒不安定、記憶喪失などの症状ができた場合は当然診察が必要ですが、再度頭をぶつけた際にこれらの症状が顕在化することもあります。これは「セカンド・インパクトシンドローム(脳震盪行為症候群)」といって、再度強い衝撃が加わった際に引き起こされる非常に危険な状態のことをいいます。死亡リスクが非常に高いため、安静にしておきましょう。

-受診後、再び症状が出ることもある
病院を受診しても、少し時間が経って再び症状が出ることもあります。こうした場合、すぐに病院にいきましょう。

なお、数ヶ月後に引き起こされる病気として「外傷後視神経損傷」や「慢性硬膜化血腫」などがあります。前項で解説した症状に加え、外傷後視神経損傷では物の見え方に異常が出た場合、慢性硬膜化血腫では頭痛や嘔吐、けいれん、しびれ、意欲低下、失語、歩行障害、認知症症状などの症状が出た場合はすぐに病院に受診しましょう。

パパママから寄せられることの多い質問

最後に、赤ちゃんが頭をぶつけた際に、親御さんから寄せられる主な質問を紹介します。

-赤ちゃんが鼻血を出した場合、どうすれば良い?
真っ赤な血が出るよりも、鼻水のような液体に血が混ざっている状態のほうが危険といえます。髄液性鼻漏といって、脳や脊髄ちかくの液体が鼻から出ている可能性があります。危険な状態なので早急に病院へ行きましょう。なお、真っ赤な鼻血であっても止まらないときは病院へ行ったほうがよいです。

-ぶつけたところにタンコブができたけど大丈夫?
「タンコブができたら頭に問題はない」という都市伝説のようなものがありますが、まったくのデタラメです。タンコブがあるということは頭を強くぶつけているため、危険が潜む可能性があります。とくに頭の骨が柔らかい側頭部にタンコブができた際は、脳内出血の可能性もあるため、すぐに病院へ行きましょう。

-頸(くび)を痛がっている場合はどうすべき?
危険な兆候があります。頸(くび)には脊髄が通っており、損傷すると全身麻痺の可能性があります。これを、頚椎損傷(けいついそんしょう)や脊髄損傷などと呼びます。頸の痛みに加え、麻痺や手足のしびれがあるときは、迷わず救急車を呼んで早急に処置する必要があります。処置が遅れれば、全身麻痺が残る可能性もあります。また、救急救命士が来るまで、むやみに身体を動かしてはいけません。

まとめ

一番大切なのは、なるべく赤ちゃんの頭をぶつけないようにすることです。ただ、どうしても難しい場合もあるでしょう。嘔吐や頭痛、意識障害などの典型的な症状はもちろん、手足のしびれなどの細かい症状にも注意を向けましょう。

今回は、赤ちゃんが頭をぶつけた際にまず確認すべきこと、時間が経ってから確認すべきこと、その他の病気を紹介しました。本記事を参考に、赤ちゃんの変化に注意して健康を支えていきましょうね。

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