コカミドプロピルベタインとは?効果・効能や安全性について解説

コカミドプロピルベタインとは?効果・効能や安全性について解説

ヤシ油から抽出される両性界面活性剤のコカミドプロピルベタインは、シャンプーやコンディショナーをはじめとするリンスオフ製品に多用されています。赤ちゃん用の製品にも最大6%程度の濃度で配合されることもある成分ですが、どのような効果をもたらす成分なのでしょうか。

今回は、コカミドプロピルベタインの効果や効能に加えて、製品を使用する上での注意点、そして安全性について詳しく解説します。肌に付けて使い、目の中に入る可能性もある成分ですので、危険性の有無について正しい情報を取得しておきましょう。

コカミドプロピルベタインとは

コカミドプロピルベタインとは、ヤシ油から得られる脂肪酸と、脂肪酸アミドアミンを合成することによって得られるヤシ油脂肪酸アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタインです。両性界面活性剤として使用され、医薬部外品として表示される場合は、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン液と呼ばれます。

ラウリン酸とミリスチン酸が主な構成成分であり、次いでステアリン酸、パルミチン酸、カプリル酸、カプリン酸などの飽和脂肪酸によって構成されています。両性界面活性剤であることから、酸性領域が等電点以下になると、陽イオン界面活性剤に変化するという点が特徴です。

-コカミドプロピルベタインはどんな化粧品に含まれている?

コカミドプロピルベタインが含まれる化粧品は、シャンプーやボディソープ、洗顔料、洗顔石鹸などのリンスオフ製品が大半を占めています。稀にリーブオン製品にも配合されますが、これもネイル関連製品など、ごく一部のジャンルに限られることが普通です。

ヘアケア製品に多用される理由は、コカミドプロピルベタインに起泡や洗浄といった効果、可溶化を実現させる効果、そしてコンディショニング作用をもたらす効果が備わっているためです。これらの効果・効能に関しては、次の項目でさらに詳しくご紹介します。

コカミドプロピルベタインの効果・効能

コカミドプロピルベタインの効果・効能は、いずれもシャンプーなどのヘアケア製品にふさわしいものばかりです。具体例としては起泡や洗浄、可溶化、刺激緩和、そしてコンディショニング作用を挙げられます。それぞれの項目を詳しくチェックしてみましょう。

-起泡・洗浄効果を生み出す一因となる

コカミドプロピルベタインそのものに起泡・洗浄効果が備わっており、これがシャンプーをはじめとするボディケア製品に多用される理由です。特に陰イオン界面活性剤と併用されることが多く、相乗効果によってより大きく、そして柔らかいテクスチャーを得ることができます。

-陽イオン界面活性剤を可溶化させられる

可溶化とは、もともと水に溶けにくい成分に添加することで、水溶性をもたらす作用のことです。コカミドプロピルベタインには、陽イオン界面活性剤を可溶化させる効果があります。これにより、前述した陰イオン界面活性剤を含んだ、多くの成分を備える製品を開発できる可能性があります。

-その他の界面活性剤の刺激を緩和することができる

ラウリル硫酸Na、オレフィン(C14-16)スルホン酸Naといった成分は、陰イオン界面活性剤として刺激性が強い成分です。そのままでは肌刺激性などのリスクが生じますが、コカミドプロピルベタインを混ぜることによってその他の成分の刺激を緩和でき、マイルドな仕上がりに変えられます。

-コンディショニング作用を発揮する

髪の毛のコンディショニング作用をもたらす成分に「コアセルベート」というものがあります。コアセルベートは両性界面活性剤と陰イオン界面活性剤などが合わさることで産生されるため、陰イオン界面活性剤とコカミドプロピルベタインを併用した場合、コンディショニング作用を発揮することに期待できるのです。

コカミドプロピルベタインの安全性

コカミドプロピルベタインは、30年以上に渡って使用され続けている成分です。外原規2006規格をクリアしており、医薬部外品原料規格2006にも収載されていることから、この時点で一定の安全性を見出すことはできます。皮膚刺激性等については、ヒト試験等の結果を確認してみましょう。

-皮膚刺激性について特段の心配はない

現在確認できる有効性を伴ったデータとしては、3件のヒト試験の存在を挙げられます。いずれのケースにおいても一時刺激については軽度以下ですが、累積刺激に関しては重度のダメージが見られた例もあり、付けっぱなしにするとリスクが生じます。

一方でコカミドプロピルベタインを肌に付けたまま過ごすということは基本的にはなく、この成分はシャンプーなどのようにすぐ洗い流す製品に使用することが普通です。一時刺激に関する問題点はありませんので、特段の心配はないでしょう。

-繰り返し使用する環境下では注意が必要

特筆すべきデータとして、日常的にコカミドプロピルベタインを含む製品を頻繁に使用する人物は、接触性皮膚炎を発症する可能性が高いというものがあります。たとえば理容師や美容師といった職業に就く人物は、コカミドプロピルベタインを原因とする接触性皮膚炎のリスクが高まるため注意すべきです。

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コカミドプロピルベタインを使用する際の注意点

ごく一般的な使用頻度であれば、コカミドプロピルベタインを使用する際に特段の注意を払う必要はありません。ただし、眼刺激性については軽度の刺激を及ぼす可能性があることが指摘されています。万一目の中に入った場合は、素早く洗い流して対応することを心がけましょう。

まとめ

コカミドプロピルベタインには起泡・洗浄効果があるほか、その他のイオン界面活性剤を可溶化させたり、刺激を緩和させたり、コンディショニング作用を発揮したりといった効果が備わっています。このため、赤ちゃん用を含むシャンプーやコンディショナーに配合されることが多い成分です。

日常的に繰り返し使用する場合は皮膚炎発症のリスクが高まりますが、常識的な使用量であれば肌刺激性は認められません。眼刺激性については軽度な症状が出る可能性がありますので、使用中に目の中に入った場合はすぐに洗い流して対応しましょう。

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