授乳中にカフェインを摂っても大丈夫?赤ちゃんにはどんな影響があるの?

授乳中にカフェインを摂っても大丈夫?赤ちゃんにはどんな影響があるの?

カフェインが含まれている飲み物と言えばコーヒーや紅茶、緑茶などですよね。眠気覚ましとして活用しているだけでなく、単においしいという理由で普段から飲んでいる人も多いのではないでしょうか。
授乳中のママにとって気になるのが、「授乳している間はカフェインを摂っても大丈夫なのか」ということ。大切な赤ちゃんに影響があるのか心配ですよね。
今回は、授乳中にカフェインを摂取してもよいのかどうか、赤ちゃんへの影響、そしてカフェインとの上手な付き合い方について解説します。

授乳中にカフェインを摂取しても大丈夫?

カフェインはもともとコーヒー豆や緑茶茶葉などに含まれている天然成分です。興奮・覚醒作用を持つことで知られており、摂取によって眠気を覚ますことができます。朝の起床時や残業等で遅い時間まで起きている必要がある際に、眠気覚ましとして摂取している人も多いことでしょう。
結論を述べると、授乳中でもカフェインを摂取してもとくに問題はありません。ただし、赤ちゃんに強い影響を及ぼす可能性があるため、授乳中は妊娠中と同様に、摂取量に注意が必要です。

赤ちゃんに強い影響を及ぼす可能性があるため摂取量に注意

授乳中のカフェイン摂取量に注意すべき理由

授乳中はカフェインの摂取量に注意しなければいけません。授乳している間に摂取すると、微量ではあるものの母乳に混じるためです。
そもそもカフェインは、赤ちゃんはもちろんのこと、3歳位までの子どもには与えてはいけないものです。大人よりも効果が強く作用するため、興奮や不眠、不安などの悪い影響が出やすくなるのです。また健全な脳発達に影響を与えるとも言われています。
母乳に混じるカフェインは微量です。1日の摂取量を守れば問題ありませんが、大量に摂取することは避けましょう。また過剰摂取によって、ママ自身もめまいや心拍数の増加、不安、不眠、震えなどの症状が起こる可能性もあります。
決して有害な成分ではないのですが、何事にもほどほどが大切です。ママの健康を守る意味でも、1日の摂取量を守ってくださいね。

カフェイン


授乳中のカフェイン摂取量の目安

授乳中はどの程度カフェインを摂取してもよいのでしょうか。食品安全委員会が発表している「食品中のカフェイン」によると、以下のような数値となっています。

授乳中のカフェイン摂取量の目安

▼引用元
食品安全委員会

1日に200mgを超えないように注意したほうがよいのですね。海外の機関が発表している基準のため、日本人の体格や体質にピッタリと当てはまるわけではありませんが、一つの参考にはなるでしょう。
それぞれの飲み物に含まれているカフェイン量と、1日に摂取可能な上限目安は次のとおりです。

それぞれの飲み物に含まれているカフェイン量と、1日に摂取可能な上限目安

▼引用元
食品安全委員会

大きめのマグカップで飲む場合はコーヒーで1杯~2杯以下、緑茶で5杯ほどとなっています。コーヒーはほかの飲料と比べても含有量が多いので、飲みすぎには注意してください。
また見落としがちですが、ココアやチョコレートにもカフェインが含まれているので注意しましょう。
WHO によると、ココアには紅茶と同程度のカフェインが含まれているとされています。子どもも飲む飲み物なので含まれていないと思いがちですが、実はしっかり含まれているのですね。
そして、チョコレートの場合は原料となるカカオマスをどのくらい使用したかによって、含有量が変わってくるのが特徴です。株式会社 明治によるとミルクチョコレート50gのカフェイン含有量は、15mgほどとなっています。
ミルクチョコレートに含まれるカフェイン量は決して多くありません。しかし、チョコレートをコーヒーや紅茶などと一緒に摂取する場合は注意してくださいね。

授乳中の上手なカフェインとの付き合い方

授乳中であっても工夫次第でカフェインを摂ることはできます。最後に授乳中の上手な付き合い方を見ていきましょう。

カフェインは授乳後に摂る

大人がカフェインを摂取すると、摂取した半分の量が体外に排出されるまでに4~5時間かかると言われています。つまりある程度の時間を要するということです。
授乳後にコーヒーや紅茶などを摂取すれば次の授乳までに時間が空くため、赤ちゃんへの影響もできるだけ抑えられるでしょう。赤ちゃんのお世話を終えた後、ご褒美をかねてコーヒーや紅茶と一緒にホッと一息つくとよいですね。

カフェインを授乳後に摂ると赤ちゃんへの影響も抑えられる

デカフェを選ぶ

2つ目はデカフェを選ぶことです。デカフェとは英語のdecaffeinated(カフェインを除去した)の略称。日本でデカフェと言うと、カフェインが入っていないコーヒーのことを指します。
カフェやコンビニでデカフェのコーヒーが販売されているほか、コーヒー豆として購入することも可能です。カフェインを気にせずにコーヒーを飲めるので、コーヒー好きにはありがたい存在でしょう。

カフェインが入っていないデカフェを選ぶ

カフェインを摂らない日をつくる

カフェインはさまざまな飲み物や食べ物に含まれています。自分で意識していたとしても、知らないうちに多くのカフェインを摂ってしまっていたことも考えられるでしょう。
たまにはカフェインを摂らない日をつくってみるのもおすすめです。大好きなコーヒーや紅茶などを控えて、カフェインが入っていない飲み物を飲んでみましょう。
ルイボスティーやローズヒップティー、麦茶、昆布茶、そば茶など探してみるとたくさん見つかります。ビタミンやミネラルなどママの健康にうれしい栄養素を含んでいる飲み物もあるので、お気に入りのものを探してみるとよいですね。

ルイボスティー、ローズヒップティー、麦茶、昆布茶、そば茶などを飲む

まとめ

授乳中でもカフェインを摂取すること自体に問題はありません。ただし微量ながらも母乳を通して赤ちゃんに伝わるため、摂取量には注意してください。

赤ちゃんがカフェインを摂取すると、不安や不眠、興奮などの症状が現れる可能性があります。

1日の摂取量の目安は200mg。200mlのマグカップに入ったコーヒーで、1杯~2杯以下です。

摂取量を守るだけでなく、授乳後にカフェインを摂取したり、カフェインが入っていないデカフェを選んだりすることで、授乳中であっても上手に付き合っていけることでしょう。

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