取材・相談してきました!

第7回は、緑いっぱい!のびのび子育て環境にめぐまれた練馬区に取材してきました。

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緑いっぱい!のびのび子育て環境にめぐまれた練馬区

練馬区の子育てがアツい!というウワサを聞いて、いったいどんな子育て支援があるのか、練馬区「こども家庭部」の「子育て支援課」と「こども施策企画課」にお聞きしてきました。ホームページを見ても子育て情報がいっぱいで、充実のサービスがもりだくさん! 今回はお話を聞いたなかから、「コレはうらやましい!」というものをピックアップしてご紹介します。

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写真: https://www.happykikin.com/project より(こどもの森コース)

練馬区は、自然豊かで子育てしやすいイメージがありますが、実際に東京23区内で一番公園があって、緑が多い街です。「子育てしやすい街ランキング」(不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」調べ/平成28年)でも、都市公園の数や保育園数、小児科の数などから、練馬区が第1位になっています。子育て環境としては言うことナシですね。

保育園数は、区立だけで60園、私立が約140園で、合わせると200園あります。もちろん待機児童もゼロ!
でも、一番待機児童が多かったときは587人(平成25年度)もいたそう。この7年間で全国トップレベルの保育園の新規整備と定員拡大をしてきました。
さらに区独自の幼保一元化の取組として「練馬こども園」制度を創設したことで、子どもの教育や保育について選択の幅がグッと広がりました。

全国初の試み!「練馬こども園」とは?

練馬区の全体計画

(第2次みどりの風吹くまちビジョン https://www.city.nerima.tokyo.jp/kusei/keikaku/vision2/v2-primary-plan.html

では、大きく6つの柱をあげています。

その一番目が「子どもたちの笑顔輝くまち」です。子育てに力を入れているのがわかりますね。

なかでも大切にしていることが、それぞれの家族の思いを尊重すること。家で子どもを育てたい、子ども預けて働きたい、いろいろな子育ての形を選択できることが大切だと考えているそうです。それぞれの家庭の事情に合わせて、サポートしているんです。

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イラスト: https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kyoiku/yochien/nerimakodomoen.html より(練馬こども園)

先にあげた「練馬こども園」は、さまざまな家族の事情に寄り添った施設で、幼稚園なのに保育園のように長時間預けられるところが特徴です。

子どもが3歳になるとき、2歳児クラスで卒園になる保護者が行う2回目の保活。いわゆる3歳の壁…。幼稚園なら教育のカリキュラムが受けられるけど、夏休みなどの長い休みや時間を延長して預けることができないところが悩みますよね。

朝晩に保育を受けられる「練馬こども園」は、幼稚園と保育園のいいとこどりというわけ。基本は幼稚園なので、お弁当を作ったり、行事に参加したりと、保護者の負担もそれなりにあるけど、保育園か幼稚園かではなく、選択の幅が広がるのはありがたいです。実際、保育園から切り替えて3歳から「練馬こども園」に来る方も増えているそうです。

難しい保育園選びの救世主!? LINEで気軽に「保活」

子育て中にやってくる大きな選択が、保育園選び。そんな課題をクリアするために、一昨年から登場した大好評の練馬区のサービスが、スマホで「保活※」ができる練馬区LINE公式アカウントです。

練馬区LINE公式アカウント QRコード

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https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kodomo/hoiku/line_hoiku.html より

スマホでQRコードを読み込んで、友だち追加するだけの簡単登録で、「保育園を探す」項目をタップしてチャットをしていくと、通園距離や年齢、アレルギーなどの条件を絞り込んで保育園を検索することができます。

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また、保育園選びには欠かせない保育指数。両親の働く時間などで点数が決まるということは知っている人も多いと思いますが、自分で計算するのは難しいですよね。何点だからここに入れそうというのが事前にわかると保育園も選びやすいのに。そんなニーズに応えて「保育指数シミュレーション」という項目もあって、LINE上で質問に答えていくだけで目安がわかります。これは画期的!

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情報が多ければ多いほど自分に合う保育施設がわかります。区立保育園しか考えていなかったのに、こっちの施設の方が合いそうなんていう発見もありそうです。

練馬区役所にも保育園入園受付の窓口があって、10〜11月は2時間待ちが当たり前だったのに、このアプリができてからは相談時間がぐっと減ったそうです。事前にLINEで情報を得ておくと時短になるから、子連れには大だすかりなのです。
この便利さからアプリを利用する人がどんどん増えています。まだの人はぜひ!

※「保活」は、保育施設に入園するための活動を意味しています

困ったらコレ!
練馬区のおたすけハンドブック

母子手帳を渡される時に、いっしょにもらえるのが「ねりま子育て応援ハンドブック」。
「妊娠がわかったら」「赤ちゃんが生まれたら」「子どもをあずけたい」とシチュエーション別に項目があって、練馬区での子育ての情報が網羅されています。

A5サイズなので、バッグに入れておいてもそんなにかさばらない大きさです。いつもそばにあると安心!

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中身を紹介すると、最初の見開きページにあるのが「ねりま子育てMAP」。
ここでは、子育てを応援してくれる相談窓口の一覧が地図上に載っています。
自宅から近い場所を探すのに便利ですね。

子育てで困ったときに、どこで何を聞いたらいいのって迷いますよね。
そんなとき、記述の相談窓口に行けば、いろいろ教えてくれます。

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(ねりま子育て応援ハンドブック P2-3より)

それでも、赤ちゃんを連れて外出できない人もいるし、どの窓口を選んだらいいかわからないなんて場合には、なんにでも気軽に相談にのってくれる「すくすくアドバイザー」の電話番号も掲載しています。

練馬区役所のすくすくアドバイザーはコチラ

https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kodomo/sodan/sukusukuadobaiza/sukusuku.html より

子ども家庭支援センターのすくすくアドバイザーはコチラ

https://www.city.nerima.tokyo.jp/kosodatekyoiku/kodomo/sodan/sukusukuadobaiza/sukusuku-kosen.html より

『練馬区に転居したばかりでまわりになにがあるかがわからない』、『どこに行ったらママ友ができるの?』、『子どもを預けてリフレッシュしたいけどどこに預けたらいい?』『こんなことで病院に行っていいのかしら』といった質問にも答えてくれます。

メール相談も受けているから、赤ちゃんの写真を送って相談をしてくる人もいるし、夜中は、パパからの相談も多いそう。

すくすくアドバイザー メールはコチラ

sukusuku@city.nerima.tokkyo

育児中にハンドブックを熟読するのは大変という方に、ここだけはチェックしてほしいページが子育てカレンダーです。0〜3歳までに受けられるサービスや給付、健診、予防接種、相談窓口まで一覧になっていて見やすいです。

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(ねりま子育て応援ハンドブックP10-11より)

この「ねりま子育て応援ハンドブック」は、毎年内容を更新しているというので最新情報をチェックしたい方、失くしてしまった方など、HPからDLもできます。

https://www.city.nerima.tokyo.jp/hokenfukushi/hoken/sukoyaka/kosodatehandbook.html

使わないともったいない!
子育てサポートしてくれるサービス券

赤ちゃんが生まれた家に区から郵送され、2歳になる月の末日使える「子育てスタート応援券」は、まさに子育てを応援してくれるもの。

最初は子守などがサービスの基本でしたが、ユーザーの声を聞きながらサービスを増やしていき、今では乳房ケアから一時預かり、産後ヨガまでいろいろ選ぶことができます。掃除や料理といった家事サポートなどにも使えます。

行政サービスを受けるきっかけが少ない、在宅子育てを応援する目的でスタートしたとのことで、いろいろある子育て支援サービスを利用するためのお試しとして使うのが◎

子育て中は、相談できる人がそばにいないと不安だし、孤立化しやすいですよね。子育てスタート応援券を利用することで、さまざまな支援とつながることができます。
一度利用するとその便利さが実感でき、利用される方もどんどん増えています。

子育てスタート応援券見本と冊子
(令和3年度分)

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(写真提供:練馬区役所)

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