「脱!子育てギャップ」パートナーとの歩み寄りをあたたかく応援
第5回は、ママとパパがリアルな本音と向き合い、お互いを理解し合える子育てをサポートする愛知県を取材してきました。
皆さんは「産後クライシス」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?出産後に急速に夫婦関係が悪化してしまうことを指すそうです。言葉を耳にしたことはなくても「あんなに大好きだったのに…」「夫だけ出産前と変わらない生活」「指示しないと動かない」「全く話を聞いてない」など、出産を機にパートナーの言動にガッカリしてしまうことはたくさんありますよね。
ママの愛情が赤ちゃんへ向くから?パパが子育てを理解していないから?長い労働時間のせい?そこにはさまざまな要因が考えられますが、パートナーに対しての理解と歩み寄りで大きく改善することができるのではないでしょうか。とはいえ、相手に理解を示すことはなかなか難しいことです。気持ちはあっても、やはりイライラしてしまいますよね。
おうち時間が増えた今、家族揃って笑顔になれる瞬間が1回、2回…いえ、もっともっと増えることを願って自治体の子育て支援について調査してきました!
今回は、ママとパパがリアルな本音と向き合い、お互いを理解し合える子育て環境をサポートする愛知県福祉局子育て支援課の方に詳しいお話を伺いました。
愛知県福祉局子育て支援課計画・推進グループ、左から主事 山本様、課長補佐 大谷様、主事 齊藤様
はじめに愛知県とは、日本の中心部に位置し県庁所在地は名古屋市、日本では名古屋の方が親しみがあるかもしれません。しかし、世界に名前が知られている企業が沢山連ねており、実は都道府県別の経済指標では東京都に次いで2位という高さを誇り、製造業では日本一の産業圏として安定した経済基盤のある自治体となっています。その他にも自然が豊かで、美しい景色、歴史、文化なども魅力が沢山詰まっています。文章では分かりにくいと思いますが愛知県の広報動画という良いものがありましたので、こちらをご紹介しますね。
愛知県広報動画 「あいちのトビラ」:愛知県政策企画局 広報広聴課よりご提供
https://www.pref.aichi.jp/koho/aichi-tobira/
さて、このような歴史や背景があるうえで子育て環境に力を入れているとなると、イメージも期待も湧いてきますね。
イメージだけではない、実績値でも日本全国をみても「人口が減っている自治体が多い中、人口が増えている数少ない自治体」です。
様々な理由がありますが主に、産業が豊かで仕事があり、賃金も高い、また、住宅にかかる費用が安く(土地や賃貸、駐車料金等)、比較的物価も安いと、誰にとっても理想の環境を有しているのが愛知県なんですね、子育て世代に関わらず誰もが安心快適に末永く住むことができる県というのが今回取材した事で分かりました。
余談ですが「趣味に使う時間は全国2位」「旅行する人が全国1位」などの称号もあるようで、仕事以外に余暇に時間を使う楽しむ文化があるのが愛知県民、「低迷経済の中仕事があって、余暇も忘れない」と、子育て世代にぴったりな風土が愛知県のようですね。
※「愛知に住みたくなるBOOK 2021年版」から抜粋
愛知県の良さが「ぎゅっ」とまとめてあり、地元民や県外から移住してきた方の体験談など愛知の魅力が感じられる「愛知に住みたくなるBOOK」というのがありますのでご興味ある方はコチラから見ることが出来ますよ。
愛知県政策企画局企画調整部地方創生課よりご提供
https://www.pref.aichi.jp/chiho-sosei/sumiyasusa/
そして、子育て環境についても様々な取組を行い、子育て世代に寄り添ったユーザビリティが随所で見受けられます。
探しやすい!見つけやすい!
愛知県の子育てポータルサイト
「はぐみんネット」
結婚、出産、子育てなどのタイミングでしっかり自治体の支援情報は調べてたつもりが、後になって「えっ?こんな支援があったの?早く知りたかった…」なんて残念な結果となってしまうことも。欲しい情報が、欲しい人にすぐ届くのが「はぐみんネット」です。
はぐみんネット 秋バージョン:愛知県福祉局子育て支援課よりご提供
親しみやすいイラストを多用し、子育てのご家庭の方誰でも簡単に検索できるように設計されており、緊急時の病院検索、育児に関する相談窓口・Q&A、イベント情報、市町村別の手続き情報など様々なカテゴリがとても分かりやすく分けられておりとても使いやすいです。 子育て世代の方には、すぐに必要としていなくても、事前にサイトのTOP画面のカテゴリだけでもどんな事が載っているのか見ておくと、いざ必要な際に役立つと思いますよ。
全国の子育て世帯必見。
リアルな「ママの本音」「パパの本音」を覗いてみよう!
「ママの本音」「パパの本音」は、はぐみんネットの利用状況調査の一つとして座談会を行った中で、参加者からの「本音の意見がまとまっていると嬉しい」という意見がきっかけとなり作られたページです。
子育て家庭では、お互いにとても気遣いをしているのですが、慣れや体調や心状態で、いつも言えている事をがまんしたり、何気ない事で勘違いを生んでしまったりしてしまう事ってありますよね?「相手を傷つけてしまうから、言いたいけど言えない、また、察してほしいのに…」などついつい自分本位に考えてしまう事は少なくありませんよね?
そんなすれちがいが起こる前にママ&パパの本音をお互い知る事で、してほしい事の違いや思いに気付けるきっかけになるのではないでしょうか。
ママ&パパの本音コーナーから一部抜粋してみました!性別の違いや育った環境の違いなどがある中で、気持ちのすれ違いはあって当然。愛知にお住まいではない方も、ぜひ覗いてみてください、きっとお役に立つと思いますよ。
■ママの本音
少しでも早く仕事を終わって子供に「会いたかった−!」って雰囲気で帰ってきてほしい。久々に早く仕事が終わってたら寄り道しないで、家に帰ってきてお風呂入れるのを手伝ったり寝かしつけを手伝ってくれると嬉しい。
(20代 専業主婦)
家族みんなで出掛ける時に、準備する物を把握して協力してほしい。話している時に返事だけではなく、しっかり内容を聞いて欲しい。話し合いたい。
(20代 専業主婦)
自分が頼まないと動かない受け身な育児じゃなくて、積極的に参加して欲しい。「子供がうんちしたよ」とわざわざ教えにくるのではなく、自分で替えてくれればいいのに。「子供を見てて」は「眺めてて」じゃないです。危ないことしてたら止めて、構ってほしそうなら遊んであげてほしい。
(20代 専業主婦)
パパが子育てに参加する時は、ママとコミュニケーションを取ってほしいです。やっておいたよと先回りして手伝ってくれるのは有り難いですが、やり方にコツがあったり、気をつけてほしいことがあったりと、実はこうしてほしかったという事もあります。コミュニケーションをとってくれると、先にこうしてほしいと要望を伝えられるので嬉しいです。
(30代 専業主婦)
いろいろ手伝ってもらえるのはうれしいが、本当は私のことをもう少し気づいてほしい。気にかけてほしい。疲れると私の機嫌が悪くなるから、手伝う。そうではなくて、一言、「ありがとう」「いつもがんばってくれてるね」って言ってくれるだけで、とても嬉しいです。
(30代 専業主婦)
■パパの本音
休日は何か手伝いしようと洗濯物を積極的に干しているが、自分の外出している間に妻が干した位置を変えていたりして、次回から手伝うのをやめようかと思うことがある。尊重してほしいな。
(30代 会社員)
1人目の時は「もっと手伝って」ではなく具体的に、例えば「オムツ交換しておいて」とか「ミルク100cc作って」とか言ってもらえるとありがたかった。2人目の時はよくわかったので言われなくても出来ましたが・・・」
(30代 会社員)
自分が子供に注意したことを、聞かないからと言って、改めて父親にも注意させることはやめてほしいな。
(40代 その他)
子供をお風呂に入れたり、歯磨きとかしてあげたいんだけど、子供はママの方がいつも一緒にいるしやってもらいたいのに、パパがいる時ぐらいやって貰いなさいとか、怒らないで欲しい。やってあげたい気持ちはあるけど、子供も嫌々の為、自分自身もあまり良い気持ちがしない。
(30代 会社員)
一父として、一男性として見てほしい。子育てを毎日毎時間していることはとても大変だと思うが、押し付けるような態度で言わないでほしい。言い方一つで男性側も受け取り方が変わると思う。
(30代 会社員)
ほんの一部を抜粋しましたが、いかがでしょうか?パートナーの本音を聞くと思わずハッとしてしまいますね。また、共感できる内容もたくさんあったのではないでしょうか。どの家庭も、このような気持ちを抱えて子育てを頑張っていると思えるだけでも心の負担が軽くなったように思えます。
もっと詳しく見てみたい方はこちら
<ママの本音>
https://www.pref.aichi.jp/kosodate/hagumin/growing/ikumen/mama_real_intention.html
<パパの本音>
https://www.pref.aichi.jp/kosodate/hagumin/growing/ikumen/dad_real_intention.html
そして、全国の皆さんにもぜひ利用してほしいのがこちらです、きっとお役にたてるはずです。普段なかなか言えない感謝の気持ち「ありがとう」を伝えてみませんか?
日々のことを改めて知るきっかけになり、感謝の気持ちが芽生えると思います。
お互いの新しい発見にもなり、お互いを尊重して子供たちの為、夫婦の為にご活用頂けると思います! 使いやすい、手ごろ感、利用価値などを含めて編集部からもオススメです!
ありがとうを伝えようシート
家事とは言っても幅広く「名もなき家事」というのが存在します。
それらの一部を知り、パパが少しでも負担してあげる事ができればママの心身の負担を軽くなり子供の為になりますよね。
子育て支援課の皆様より「下記よりダウンロードできますので、全国の子育て家庭の方に笑顔が増えるきっかけになれば幸いです」と温かいメッセージを頂きました!
是非ご活用ください。
こちらとても良いです。
ハッピーに暮らすためのおうちのお仕事シェアNOTE
https://www.pref.aichi.jp/uploaded/attachment/318534.pdf
発行:愛知県福祉局子育て支援課
編集:HAPPY MAMA FESTA実行委員会