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第11回は想像以上に“たのしい・おもしろい”
多くの口コミで「神」施設と言われる愛知県児童総合センターに行ってきました。

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想像以上に“たのしい・おもしろい”
多くの口コミで「神」施設と言われる愛知県児童総合センター

きっとこの記事で、その評判の秘密を垣間見ることができます。

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画像提供:愛知県児童総合センター

まずは、愛知県児童総合センターとは何でしょうか?
ざっくりと言うと大型の児童館です。しかし、一般的な児童館とは一線を画します!
筆者の印象では、遊びの場でありながら発育の場、教育の場、絆を育む場などなど、とても沢山の要素が詰まっていて一度は訪れた方が良い、体験した方が良いと思える施設でした。職員の方のお話しを聞けば聞くほど「遊ぶこと」との重要性を強く感じ、より多くの人に聞いてほしいと本当にオススメしたくなるスポットです。

分かりやすく大きく分けると以下の事を基本としています。
・子どもたちが健全に発達するために遊びが重要
・結果を問わない遊びの中で自由に自分を表現し、認められ、受け入れられる体験をする。
・日常の縛りから開放し、五感を駆使して身体の感覚を確かに感じること。
・日常の身のまわりの物や出来事に新鮮な気づきを提供する。
 などです。


下記から詳細が見る事ができます。
https://www.acc-aichi.org/about/

どのような遊びなのか気になりますよね?
遊びのプログラムは全体を通して素朴な内容ですが、一般家庭では思いつかない遊びが満載です。
様々なプログラムがありますので一部を紹介し、そのあとにプログラムに込められた背景についてお話ししてくれましたのでご紹介しますね。

あそびワンダーブックより抜粋

【砂の絵(ワンダーブック2020)】

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砂のグラデーションが面白い!

残らないけど、いつまででも書き続けられる、砂絵の世界。

【むす(ワンダーブック2019)】

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あなたには、この色?この味?

相手に思いを馳せて、色や味を選びます。

ポイント:色のもとや具材はお好みで増やせます。複数人で作るときは、くじで相手を決めても楽しめます。

【ききみみツアー(ワンダーブック2018)】

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「ききみみ」っておもしろい!

日常の中に「ききみみ」をたててみると、いろんな音があることに気づきます。

ポイント:気に入った音をオトマトペでメモする。
(オノマトペとは:自然界の音・声、物事の状態や動きなどを音(おん)で象徴的に表した語。音象徴語。擬音語・擬声語・擬態語など)

下記のように、気に入った音を、その音のイメージにあわせてカタチを工夫すると、音の雰囲気がより伝わります。

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1日を通して乳幼児親子が楽しく過ごすことができる「すくすくルーム」やふれあい遊び体操、年齢別グループ活動、のびのび相談なども行っています。

【チャレたま選手権(ワンダーブック2019)】

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玉入れのはんたい?!

上から下へボールを投げて、記録にチャレンジします。

【においの気分(ワンダーブック2018)】

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においと気分はつながっている?

いろいろなにおいをかいで、どんな気分になったかを伝えます。

ポイント:気分は「どきどき」「ほっ」「そわそわ」「むずむず」「シャキッ」「わくわく」などオノマトペを使います。
※香料は体にやさしいものを選びます。ハーブや果物の皮など自然のもの、食材などがオススメかもしれませんね。 ペットやママパパの服とかも良いかもしれませんね。

筆者が良いなと思ったのは【ききみみツアー】です。ご自宅で気軽にできるし、いろいろな音が聞けたり、意外な音が発見でき不思議がいっぱいな世界を体験できました。
お子さんも親御さんもどのプログラムが“推し”ですか? 私は“聴覚”でしたが皆さんはどの五感推しでしょうか?自分の好きなプログラムを見つけるのもまた楽しいですね。

※最下段にその他のあそびプログラムを載せていますので、見てみてください。

この、あそびのプログラム完成への背景などについてお話しを伺いましたが、それ以上に為になるお話しが沢山聞くことができました。
育児にあたって、接し方にあたって、親自身にとってなど、様々なことにきっと良い影響を受けると思いますので是非読んで頂きたいです!


児童館というところは「子どもたちを評価するところではない」

(お話ししてくれるのは愛知県児童総合センター課長補佐の阪野さんです)

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愛知県児童総合センター課長補佐 阪野さん

阪野さん:子どもたちが発達していく中で「遊ぶ」ことはとても大事だと思っています。逆にいうと、子どもにとって「遊ぶこと」は「生きること」と同義だと思っています。
そもそも児童館はどういうところかというと「0才~18才未満の児童が対象で、その子どもたちはいつでもだれでも自分が行きたいと思う時に行っていいのが児童館」なんです。

これが児童館という場所で、そこで遊ぶことによって生きるチカラを付けていく場所だと言えます。

ちょっと乱暴な分け方かもしれませんが、学校は科学的な事を学ぶ場所で、それに対して児童館は遊びの中で生きるチカラを身につけていく場所だと思っています。

学校自体はどうしても評価される場所(する場所)になってしまいますが、児童館は評価される事はないし、評価する場所ではない。
なので子どもたちも安心して自分のことをストレートに表現できます。
集団で遊ぶ中では、スポーツのようにカッチリとしたルールではないし、遊びのルールって子どもたちの中で色々と変わっていきますよね?例えば、年の小さい子は鬼にならないとかハンデをあげたりとか、そういうゆるいルールの中で、自分を認めてもらったり、他人を認めるという関係性をもって、遊びながら育っていく内に「自己肯定感や自己有用感」も一緒に育めるのだと思います。

■自己肯定感とは・・・
自分を肯定する気持ちです。自分の長所、短所どちらも受け入れて、「自分は自分でいいのだ。自分のままで存在する価値があるのだ」と肯定できる気持ちです。「自尊感情」とも呼びます。反意語は「自己否定感」。

■自己有用感とは・・・
自分が有用だと思える感情や、自分が人の役に立っているという気持ち。自らに存在価値を感じること。自分の存在が周りの人に役立っている、貢献しているという感覚です。「自己有用感」が高ければ、周囲への貢献意欲も高まり、感謝の気持ちも自然に芽生えるようになります。