アイデアあふれるサポートで、
子育てしやすい街へと
チェンジした目黒区
第10回は、住みたい街・憧れの街、人気の目黒区に取材してきました。
中目黒や自由が丘などのおしゃれエリアをはじめ、芸能人が住んでいるウワサもよく聞く、23区内でもトップクラスの憧れの街、目黒区。区のホームページには、「住みたいまち、住み続けたいまち目黒」と書いてある通り、センスのいいショップや飲食店、庶民的な商店街や充実した公園もあって暮らしやすいんです。
ところが、暮らしやすいはずの目黒区は、平成29年4月に『待機児童全国ワースト3』となっていました。
これではいけないと目黒区は奮起。なんと3年という短い期間で令和2年4月に「待機児童ゼロ」を実現したのです。今回は、その推進力となった子育て支援部におじゃまして、目黒区の待機児童ゼロを達成したヒミツと、独自のサービスについてお聞きしてきました。
目黒区役所総合庁舎 写真/目黒区提供
伺ったのは、中目黒駅から歩いて5分のところにある目黒区役所総合庁舎。撮影のロケでもよく使われている昭和モダンあふれる名建築です。
右奥から、目黒区子育て支援部 子育て支援課利用者支援係 係長岩本様、保育計画課保育計画係阿部様、保育計画課 保育計画係長岡田様、保育計画課保育施設整備係 藤枝様
待機児童ゼロを目指して保育園数を倍に!
保育園を増やして待機児童ゼロを実現できたワケに、オール目黒区で取り組んだことが挙げられます。課の垣根を超えて区の土地や施設を活用できないか検討したり、民有地の保育所整備の募集を行うにあたり1年前倒しで予算を確約するなど、区全体で協力し合ったそうです。今、区立の認可保育園が17園、私立80園と、たった平成29年から5年間で倍以上の保育園ができました。
目黒区の保育園はコチラ
https://www.city.meguro.tokyo.jp/smph/shisetsu/shisetsu/hoikuen/index.html
目黒区内を歩いてみると、新しくてキレイな保育園が多いと実感できます。ただ、目黒区はまとまった敷地を確保することが困難なことから広い園庭があるような保育園は増やせなかったことが、次に紹介する画期的なサービスの誕生につながりました。
園児たちに大好評!
「ヒーローバス」が走る
目黒区の新しいサービスとして生まれたのが、園庭のない保育園の子どもたちを広い公園へ送迎する「ヒーローバス」
https://www.city.meguro.tokyo.jp/smph/kurashi/kosodate/cf-project-jigyonaiyo.html
マイクロバスより小さくて、
せまい道でもスイスイ〜♪
普通の駐車場にも停められます。
ステップ付きで、
小さい子でも乗りやすいんです。
座席もすごくかわいい!
園児18人と保育士が3名まで乗れます。
こんなバスでおでかけできるなんて、遠足気分が盛り上がりますね。実際、園児たちに大人気で、「前日から子どもたちのワクワクがとまらない」「普段保育園に行きたがらない子がすごく楽しみにしている」など、園長先生や保護者からの声をよく聞くそうです。
運行がスタートしたのは平成30年11月。最初は1台だけだったけど、あまりに好評で、平成31年4月からは2台、令和2年4月からは3台と増えていきました。
今、送迎している公園は
以下の4ヶ所です。
↓
駒沢オリンピック公園
駒場野公園
林試の森公園
世田谷公園
ヒーローバスのさらなる活用を検討し、夏季に区立保育園へのプール送迎事業を今年度は試行実施しました。この結果を踏まえて、現在来年度の本格実施に向けて取り組んでいるそうです。
園児がのびのびと遊べる広い園庭がないという悩みは都心ならではだから、ほかの区でも実施してほしいぐらい。保育計画課の岡田さんも『「ヒーローバス」が広まってほしいので、ぜひ!』とのことでした。
子どもを預けたい〜保育園選びどうする?
待機児童ゼロを達成しても、引き続き目黒区は様々な手法により待機児童ゼロを維持していくということなので心強いですね。整備だけでなく、区全体の保育の質の向上も目指していて、保育園の指導担当の人員も増やしたそうです。
それとともに「多様な保育の充実」にも取り組んでいるそうです。
一時期(2か月以上かつ単年度契約)預かってもらえる定期利用保育
https://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/kosodate/hoiku/teikiriyouhoiku/teikiriyou-kuritsutakabanhoikuen.html
や、この日だけ子どもを預けたいという一時保育
https://www.city.meguro.tokyo.jp/smph/kurashi/kosodate/hoiku/ichiji/itaku_ichijihoiku.html
も、実施しています。
あと、保育園選びにあたっては、保育園を見学することをすすめてくれました。
見学方法は園によって違うので、まずはお電話を。
保育園の空き状況は、目黒区のHPでお知らせしているのでチェックしてみてください。
https://www.city.meguro.tokyo.jp/smph/kurashi/kosodate/hoiku/ninka/akijokyo.html
認可保育園では、入園の内定が出たあとに取り消してしまうと、1年間ポイントがマイナス1点になってしまいます。これはかなり大きな減点なので、慎重に選びましょう。
目黒区の子育て情報はどこで手に入る?
目黒区の子育てに関する支援事業、保育園などの施設情報や子育て交流情報など載っているのが、「めぐろ子育てホッ!とブック」
https://www.city.meguro.tokyo.jp/smph/kurashi/kosodate/josei/hottobook.html
です。
毎年2月頃に、
新しい冊子が発行されています。
「めぐろ子育てホッ!とブック」
(令和4年度版)
冊子内に掲載されている子育てカレンダーには、予防接種スケジュールのほか、子どもの一時預かり、助成の種類など、子育て中に知りたいことや問い合わせ先もしっかり書いてあります。
目黒区は公園が充実しているのも魅力! 親子で楽しめる公園ガイドも載っています。
動物と触れあえる「碑文谷公園」
https://www.city.meguro.tokyo.jp/smph/kurashi/sports_koen_yoka/koen/omoshiro/dobutsu_hiroba.html
です。
碑文谷公園 こども動物広場(写真/目黒区提供)
碑文谷公園 こども動物広場(写真/目黒区提供)
碑文谷公園 こども動物広場(写真/目黒区提供)
BBQができる駒場野公園
https://www.city.meguro.tokyo.jp/smph/kurashi/sports_koen_yoka/koen/omoshiro/barbecue.html
駒場野公園 デイキャンプ場(写真/目黒区提供)
駒場野公園 デイキャンプ場(写真/目黒区提供)
※新型コロナウイルス感染症まん延防止等重点措置の実施に伴い、措置解除まで、駒場野公園デイキャンプ場の利用は休止しています。
おでかけ先でも気軽にアクセスできるのが、子育てポータルサイト・アプリ「めぐろ子育てホッ!とナビ」
https://www.city.meguro.tokyo.jp/kurashi/kosodate/kodomokyoshitsu/kosodatenetsukunavi.html
です。
現在地近くの施設検索やプッシュ通知など、アプリならではの機能が便利です。
予防接種や健康診断のスケジュールも管理でき、予防接種の日が近づくとプッシュ通知でお知らせしてくれます。地域のお知らせも届くので便利〜。
自動でグラフ化してくれる身長・体重入力ツールや、写真とコメントで子どもの成長記録を残せるツールも搭載されています。
区民ナビゲーターが発信している「めぐろすくナビ」
https://www.mchh.jp/LGArticle/Index/1190?lgCode=13110
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