赤ちゃんの歯磨きはいつから始める?歯磨きのポイントや歯磨き嫌いの克服法も解説

赤ちゃんの歯磨きはいつから始める?歯磨きのポイントや歯磨き嫌いの克服法も解説

赤ちゃんの乳歯の状態は永久歯にも影響を与えますので、毎日のケアで、よい状態を保ってあげたいですよね。
そこで今回は、赤ちゃんの歯磨きを始める時期や歯の磨き方についてお伝えします。また、歯磨き嫌いの克服法もご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

赤ちゃんの歯磨きを始める時期

赤ちゃんの歯磨きは、乳歯が1本でも生えたら始めるようにしましょう。
一般的に歯が生え始める時期は、男の子の場合で生後8ヶ月頃、女の子の場合で生後9ヶ月頃が目安と言われています。歯が生え始める頃には、よだれの量が増える、歯ぐきがムズムズするので機嫌が不安定になる、夜泣きが増えるなどのサインを出す赤ちゃんもいるので、このような様子が見られたら、「そろそろかな?」と心の準備をしておくとよいでしょう。

歯磨きを始める時期

赤ちゃんの歯磨きにはステップがある

赤ちゃんの歯磨きには、いきなり歯ブラシは使いません。赤ちゃんのストレスを減らすためのステップがありますので、まずはその順番を見ていきましょう。

ガーゼ磨き

赤ちゃんの歯磨きは、まずガーゼを使います。これは、口の中にものを入れることに慣れさせるのが目的ですので、うっすらと乳歯が見えたら始めてあげるとよいでしょう。方法はいたって簡単。5cm四方程度にカットしたガーゼをぬるま湯にくぐらせ、軽く絞ったら人差し指に巻き付けて拭いてあげるだけです。
そして、授乳後や離乳食後に毎回ガーゼ磨きを行うことで、少しずつ慣れさせていきましょう。無理に歯を擦らなくても、赤ちゃんの場合は十分唾液で洗い流されますので、「磨く」という意識は持たなくても大丈夫ですよ。

ガーゼ磨き

ガーゼ磨きに慣れたら歯ブラシを使用

赤ちゃんがガーゼ磨きに慣れてきたら、赤ちゃん用の歯ブラシを使って磨きます。いきなり固いものが口に中に入ってくると赤ちゃんが驚いてしまいますので、最初は口の中に少しだけ入れる程度で十分。ガーゼ磨きと並行しながら慣れさせていきましょう。
ある程度歯ブラシの存在に慣れてきたら、赤ちゃんをひざの上に寝かせて頭を固定してやさしく磨いてあげます。その際、歯ブラシを震わせる感じで前後左右に動かすのがポイント。大人の歯磨きとは違いますので、ゴシゴシ擦りすぎないようにしてくださいね。
そして、1歳前後に上下合わせて8本の歯が生え揃ったあと、1歳半くらいになると奥歯が4本生えてきます。この頃に1本の歯を5秒程度ずつ磨けるようになればOK。なお、歯磨き粉を使うのは乳歯が生え揃う2歳頃で十分です。

歯ブラシを使用

赤ちゃんの歯磨きをおこなう際のポイント

次に、歯磨きのポイントをお伝えしていきましょう。

歯磨きをおこなう際のポイント

できるだけ短時間で磨く

赤ちゃんの多くは、長時間の歯磨きが苦手。歯磨きを嫌いにならないように、できるだけ短時間で磨くようにしましょう。

口の中を傷つけないように注意する

ガーゼ磨きでも歯ブラシ磨きでも、赤ちゃんの口の中を傷つけないように注意しましょう。とくに、赤ちゃんの上唇の裏側と前歯の歯肉の間には、「小帯」という粘膜のヒダがあり、この部分を傷つけると痛みを感じますので、力加減には十分注意してくださいね。

成長に合った歯ブラシを使う

赤ちゃん用の歯ブラシには対象の月齢が表記されていますので、成長に合ったものを使うようにしましょう。そして、小さいヘッドで毛先が柔らかい歯ブラシなら、小回りが利いて磨きやすいですよ。

歯ブラシを2本用意する

好奇心が強い赤ちゃんは、自分で歯を磨きたがることもあります。ですが、ママパパが使うような歯ブラシを持たせるのはとても危険。間違って口の奥まで入れてしまうかもしれません。そこで、赤ちゃんが自分で磨くための歯ブラシとして、安全リング付きのものを用意してあげましょう。

赤ちゃんの歯磨き嫌いの克服法

そもそも歯磨きが苦手な赤ちゃんもいれば、機嫌によって歯磨きを嫌がる赤ちゃんもいます。いくらママパパが「虫歯になるよ」と言っても、まだ理解できませんよね。そこで、嫌がる赤ちゃんに歯磨きをしてもらうための工夫をご紹介しましょう。

歯磨き嫌いの克服法

まずは仰向けに慣れさせる

ひざの上で仰向けに寝かされることに不安を感じる赤ちゃんもいますので、まずはその体勢に慣れさせていきましょう。歯磨きのときと同じようにひざの上で寝かせたら、その姿勢でたっぷりと遊んであげてみてください。そして、仰向けは不安になることではなく、楽しいものだと感じさせてあげましょう。慣れてきたら、話しかけながらやさしく歯磨きしてみてくださいね。

たっぷりと褒める

赤ちゃんだって、ママパパにたくさん褒められればうれしいもの。がんばって歯磨きが成功したときには、ここぞとばかりにたっぷりと褒めてあげましょう。きっと歯磨きが楽しくなりますよ。

お気に入りのおもちゃを活用する

赤ちゃんのお気に入りのキャラクターに協力してもらう方法もおすすめです。歯磨きのときに、好きなキャラクターのおもちゃを持たせ、「○○が見てるね」「がんばれって応援してるよ」などと話しかけながら磨いてみてください。お気に入りのおもちゃがぬいぐるみや人形などの場合、「順番で磨こうか」と声をかけてみるのも効果的ですよ。ママパパは2人分磨くことになりますが、慣れてきたら赤ちゃんにおもちゃの歯磨きを担当してもらってくださいね。

歯磨きの絵本を読み聞かせる

言葉を理解できるようになったら、歯磨きのテーマとした絵本などを読み聞かせてあげるのもよいでしょう。歯磨きの大切さを理解することも大切です。

まとめ

今回は、赤ちゃんの歯磨きを始める時期や歯の磨き方のポイントをお伝えしました。乳歯は生え変わるものですが、その後生えてくる永久歯にも影響する大切なもの。しっかりケアしてあげてくださいね。また、歯磨き嫌いの赤ちゃんはたくさんいます。赤ちゃんの性格に合った方法で克服できるよう、がんばって工夫していきましょう。

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